专利摘要:
本発明の第1の態様は、式(I)の化合物、またはその薬剤として許容可能な塩、水和物、複合体もしくはプロドラッグに関し、式中、R3およびR4のうちの一方はHであり、他方は、C1-6−アルキル、C1-6−ハロアルキル、C1-6−アルコキシおよびC6-12−アラルキルより選択されるか、または、R3およびR4は、各々独立して、C1-6−アルキルおよびハロより選択され、R9は、置換された5員もしくは6員のアリールもしくはヘテロアリール基、または6,5−もしくは6,6−縮合ビアリールもしくはヘテロビアリール基である。 式(I)の化合物は、ヒトカテプシンSの驚くほど高い効力、他の哺乳類カテプシンに対して卓越した選択性を呈し、関節リウマチ、多発性硬化症、重症筋無力症、移植拒絶、糖尿病、シェーグレン症候群、グレーブス病、全身性紅斑性狼瘡、変形性関節症、乾癬、特発性血小板減少性紫斑病、アレルギー性鼻炎、喘息、アテローム性動脈硬化症、肥満症、慢性閉塞性肺疾患および慢性疼痛等の疾患の治療に有用である。
公开号:JP2011513474A
申请号:JP2010550257
申请日:2009-03-11
公开日:2011-04-28
发明作者:クイベル,マーティン;ショーン フリン,ニコラス;ポール ワッツ,ジョン
申请人:アミュラ セラピューティクス リミティド;
IPC主号:A61K31-00
专利说明:

[0001] 本発明は、システインプロテイナーゼの阻害剤である化合物、該化合物を含有する医薬組成物、および治療におけるそれらの使用に関する。より具体的には、本発明は、カテプシンS、およびCA族のシステインプロテイナーゼの阻害剤である化合物に関する。かかる化合物は、カテプシンSの関与が示唆される、疾患の生体内での治療的処置に特に有用である。]
背景技術

[0002] プロテイナーゼは、今までに、以下のいくつかの完全なゲノム配列決定プログラムの分析後に特定された遺伝子産物のすべての約2%を構成する、相当な生体分子群を形成する。プロテイナーゼは、広大な範囲の生物学的プロセスに関与するように進化し、自然に見られる無数のタンパク質内でのペプチドアミド結合の切断によって、それらの効果を媒介している。この加水分解作用は、最初に、タンパク質によって示される特定の3次元電子表面(プロテイナーゼ触媒部位内で正確に切断のための結合に整合する)を認識、次いで、それに結合することによって行われる。次いで、触媒的加水分解が、プロテイナーゼ自体のアミノ酸側鎖を介して、またはプロテイナーゼに結合し、これによって活性化される、水分子の作用を通じて、のいずれかによって切断される、アミド結合の求核攻撃を通じて開始する。求核剤の攻撃が、Cys残基のチオール側鎖である、プロテイナーゼは、システインプロテイナーゼとして既知である。「システインプロテイナーゼ」の一般分類には、ウイルス、細菌、原虫、植物および真菌から哺乳類に至る広範な生命体で見られる多くのメンバが含まれる。]
[0003] カテプシンSおよび実に多くの他の重要な哺乳類のプロテイナーゼは、パパイン様CAC1ファミリーに属する(完全な考察については、Barrett,A.J et al,in ‘Handbook of Proteolytic Enzymes’,Eds. Barrett,A.J.,Rawlings,N.D.,and Woessner,J.F.Publ.Academic Press,1998を参照のこと)。]
[0004] これまで、システインプロテイナーゼは、CA、CB、CC、CDおよびCEという5つの族に分類されている(Barrett,A.J.et al,1998)。熱帯のパパイヤ果実からのプロテイナーゼ「パパイン」は、現在、種々の配列データベースにおいて80を超える明確かつ完全なエントリを含み、現在のゲノム配列決定の取り組みからはるかに多いことが予測される、CA族の基礎を形成する。CA族/C1ファミリーのプロテイナーゼは、多数のハウスキーピングの役割および疾患プロセスに関与する。例えば、カテプシンK(骨粗鬆症、変形性関節症)、カテプシンS(多発性硬化症、関節リウマチ、自己免疫疾患)、カテプシンL(転移)、カテプシンB(転移、関節炎)、カテプシンF(抗原プロセシング)、カテプシンV(T細胞選択)、ジペプチジルペプチダーゼI(顆粒球セリンプロテイナーゼ活性化)等のヒトプロテイナーゼ、またはファルシパイン(マラリア寄生虫、プラズモディウム・ファルシパラム(Plasmodium falciparum))、およびクルジパイン(トリパノソーマクルージ(Trypanosoma cruzi)感染症)等の寄生性プロテイナーゼである。]
[0005] 現在、関節リウマチ、多発性硬化症、乾癬、喘息、アテローム性動脈硬化症等の免疫型の炎症性疾患の治療のために安全に経口投与される薬剤の大いに満たされていないニーズが存在する。カテプシンSは、免疫系調整の潜在的標的として製薬産業にとって非常に興味深い。カテプシンSは、炎症状態下で、特異的に上方調節された、リソソームシステインプロテイナーゼである。それは、膵臓内、専門的抗原提示細胞(APC)内および他のMHCクラスII陽性細胞内において、高度に発現し、IFN−γにより誘導される。細胞内カテプシンSは、不変鎖を特異的に処理し、タンパク質は、抗原を伴うMHC−IIの正確な負荷(免疫学的応答を起こす際の重要なステップ)に関与する(Shi,G.P.et al.,Immunity,10(2).197−206,1999、Lui,W.and Spero,D.M.Drug News Perspect.17(6),357−363,2004を参照のこと)。MHC−II/抗原複合体は、その後、T細胞との相互作用およびT細胞の活性化に対して、APCの表面上に示される。抗原提示を崩壊することは、関節リウマチ、多発性硬化症および重症筋無力症等の自己免疫性成分を用いて疾患を治療するための有効なアプローチを表わす(Podolin,P.L.,et al.,Inflamm Res 50:S159.2001を参照のこと)。]
[0006] 抗原提示におけるその細胞内の役割と同様に、カテプシンSは、タンパク質のタンパク質分解を助け、食作用を促進するために、炎症部位を浸潤するマクロファージから分泌される。しかしながら、慢性炎症状態において、カテプシンSは、構造的組織タンパク質の分解に関与し、疼痛も調節する。カテプシンSは、リウマチおよび変形性関節症における関節軟骨の破壊(例えば、Hou,W−S.et al,Arthritis and Rheumatism,46(3),663−674,2002およびそこに引用される参考文献を参照のこと)、アテローム性動脈硬化症における血管組織損傷(例えば、Rodgers,K.J.et al.,Arterioscler.Thromb.Vasc.Biol.26,851−6,2006を参照のこと)、ならびに閉塞性肺疾患における肺組織損傷(例えば、Shapiro,S.D.Biochem.Soc.Trans.30(2),98−102,2002およびそこに引用される参考文献を参照のこと)に関与する。したがって、カテプシンSの阻害剤は、抗原提示および細胞外マトリクス損傷を通して媒介された両方の疾患に対処する潜在性を有する。]
[0007] さらに、カテプシンSは、末梢神経損傷ラットにおいて、神経因性疼痛および脊髄ミクログリア活性化の維持において重要であることを示している(Clark,A.K.et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,104(25),10655−10660,2007、Barclay,J.,et al.,Pain,130(3),225−234,2007を参照のこと)。したがって、カテプシンSの阻害剤は、神経因性疼痛の治療において治療可能性を有する(例えば、第WO−A−03020287号を参照のこと)。]
[0008] 先行技術においては、ヒトに使用するためのシステインプロテイナーゼ阻害剤の開発は、近年、強く活気のある領域である(例えば、Deaton,D.N.and Kumar,S.,Prog.Med.Chem.42,245−375,2004、Bromme,D.and Kaleta,J.,Curr.Pharm.Des.,8,1639−1658,2002、Kim,W.and Kang,K.,Expert Opin.Ther.Patents,12(3),419−432,2002、Leung−Toung,R.et al.Curr.Med.Chem.,9,979−1002,2002、Lecaille,F.et al.,Chem.Rev.,102,4459−4488,2002、Hernandez,A.A.and Roush,W.R.,Curr.Opin.Chem.Biol.,6,459−465,2002、Link,J.O.and Zipfel,S.Curr.Opin.Drug Discov.Dev.,9(4),471−482,2006を参照のこと)。CAC1ファミリーメンバを考慮すると、共有結合であるが、可逆的なペプチドおよびペプチド模倣ニトリル(例えば、Bekkali,Y.et al,Bioorg.Med.Chem.Lett.,17(9),2465−2469,2007、第WO−A−07137738号、第WO−A−07003056号を参照のこと)、線状および環式ペプチドおよびペプチド模倣ケトン(例えば、Veber,D.F.and Thompson,S.K.,Curr.Opin.Drug Discovery Dev.,3(4),362−369,2000;第WO−A−02057270号、第WO−A−04007501号、第WO−A−06064286号、第WO−A−05066180号、第WO−A−0069855号を参照のこと)、ケト複素環(例えば、Palmer,J.T.et al,Bioorg.Med.Chem.Lett.,16(11),2909−2914,2006、第WO−A−04000838号)、α−ケトアミド(例えば、第WO−A−06102243号を参照のこと)、シアノアミド(第WO−A−01077073号、第WO−A−01068645号を参照のこと)、およびアリールニトリル(例えば、第WO−A−07080191号、第WO−A−07039470号、第WO−A−06018284号、第WO−A−05121106号、第WO−A−04000843号を参照のこと)を使用する、ヒトカテプシン、主に、カテプシンK(骨粗鬆症)およびカテプシンS(自己免疫疾患)の阻害剤の開発に特に焦点が置かれている。非共有結合化合物によるCAC1プロテアーゼの阻害は、文献において、広範囲に記載されている。アリールアミノエチルアミド(例えば、Altmann,E.,et al,J.Med.Chem.,45(12),2352−2354,2002、Chatterjee,A.K.et al,Bioorg.Med.Chem.Lett.,17(10),2899−2903,2007;米国特許第US−20050113356号、同第US−20050107368号、同第US−20050118568号を参照のこと)、および置換ピラゾールまたはピペリジン(例えば、Wei,J.,et al,Bioorg.Med.Chem.Lett.,17(20),5525−5528,2007;米国特許第US−2007117785号、同第US−2003073672号、国際公開第WO−A−02020013号を参照のこと)による、カテプシンKおよびカテプシンSの阻害に特に焦点が置かれている。]
[0009] したがって、広範囲に及ぶ先行技術は、カテプシンSの強力な生体外阻害剤および疾患の多数の動物モデルにおいて、有効性を示す阻害剤を説明している。しかしながら、現在、1つの化合物のみが、臨床開発中である(関節リウマチおよび乾癬のためのRWJ−445380)ため、ヒト治療用のカテプシンSの阻害剤を開発する多くの問題も明らかである。]
[0010] 最近になって、Quibell,M.(第WO−A−02057270号)は、cis−5,5−二環式ケトン(1)に基づいてCAC1プロテイナーゼの一般阻害のための新規モチーフを記載した。]
[0011] ]
[0012] このモチーフに基づいて、カテプシンKの極めて強力かつ選択的な阻害剤が、発見された(国際公開第WO−A−0807109号、同第WO−A−0807103号、同第WO−A−0807130号、同第WO−A−0807114号、同第WO−A−0807127号、同第WO−A−0807107号、同第WO−A−0807112号を参照のこと)。本発明者らは、ここに、ヒトカテプシンSに対して、強力かつ選択的な生体外阻害を呈する、少数の種類の6−(S)−クロロテトラヒドロフロ[3,2−b]ピロール−3−オンを発見した。]
課題を解決するための手段

[0013] 発明の記述
本発明の第1の態様は、式(I)の化合物、またはその薬剤として許容可能な塩、水和物、複合体もしくはプロドラッグに関し、]
[0014] ]
[0015] 式中、
R3およびR4のうちの一方はHであり、他方は、C1-6−アルキル、C1-6−ハロアルキル、C1-6−アルコキシおよびC6-12−アラルキルより選択されるか、
または、R3およびR4は、各々独立して、C1-6−アルキルおよびハロより選択され、
R9は、]
[0016] ]
[0017] より選択され、
式中、
X1、X2、X3、X4、X14、X15、X16およびX20は、X1、X2、X3、X4、X14、X15、X16およびX20のうちの多くとも2つが、N、C−ハロおよびC−(C1-6−アルコキシ)より選択されるように、各々独立して、
CH、C−(C1-6−アルキル)、C−(C1-6−アルコキシ)、C−ハロおよびNより選択され、

X5、X6、X7およびX8は、X5、X6、X7およびX8のうちの多くとも1つが、N、C−ハロ、C−OHまたはC−(C1-6−アルコキシ)であるように、各々独立して、
CH、C−(C1-6−アルキル)、C−(C1-6−アルコキシ)、C−ハロ、NおよびC−OHより選択され、

X9およびX12は、各々独立して、
CH、C−(C1-6−アルキル)、C−(C1-6−アルコキシ)、C−ハロおよびNより選択され、

X10およびX11は、各々独立して、
CH、C−(C1-6−アルキル)、C−(C1-6−アルコキシ)、C−ハロ、NおよびR10より選択され、
X19は、
CH、C−(C1-6−アルキル)、C−(C1-6−アルコキシ)、C−C(O)NH2、C−C(O)NH(C1-6−アルキル)、C−C(O)N(C1-6−アルキル)2、C−ハロおよびNより選択され、

X18は、
CH、C−(C1-6−アルキル)、C−(C1-6−アルコキシ)、C−NH2、C−N(C1-6−アルキル)2、C−NH(C1-6−アルキル)、C−NHC(O)C1-6−アルキル、C−ハロおよびNより選択され、
または、X19がCH、C−(C1-6−アルキル)、もしくはC−ハロである場合、X18は、さらに、C−C(O)NH2およびC−C(O)N(C1-6−アルキル)2より選択され得、

X13およびX17は、各々独立して、
O、S、NHおよびN−(C1-6−アルキル)より選択され、

X22およびX24は、各々独立して、
CH2、CH−(C1-6−アルキル)、O、S、NH、NMeおよび−C=Oより選択され、

X23は、
CH2、CH−(C1-6−アルキル)、C−(C1-6−アルキル)2、NHおよびNMeより選択され、
または、X22あるいはX24のいずれかが、−C=O以外である場合、X23は、さらに、−C=OもしくはS(O)2であり得、
X25は、
O、S、NHおよびN(C1-6−アルキル)より選択され、

X26、X27、X28およびX29は、X26、X27、X28およびX29のうちの多くとも2つが、C−(C1-6−アルコキシ)、C−OH、C−ハロおよびNより選択されるように、各々独立して、
CH、C−(C1-6−アルキル)、C−(C1-6−アルコキシ)、C−OH、C−ハロおよびNより選択され、


X30は、
CH2、CH2CH2、NH、NMe、O、Sおよび−C=Oより選択され、

X31は、
CH2、NHおよびNMeより選択され、
または、X30が−C=O、OもしくはS以外である場合、X31は、さらに、−C=OもしくはOであり得、

X32は、
CH2、CH2CH2、NH、NMeおよび−C=Oより選択され、

X33は、
CH2、NHおよびNMeより選択され、
または、X32が、−C=O以外である場合、X33は、さらに、−C=OもしくはOであり得、

X34は、
NHおよびNMeより選択され、

R10は、]
[0018] ]
[0019] より選択され、
式中、
T1、T2、T3およびT4は、T1、T2、T3およびT4のうちの多くとも1つが、C−(C1-6−アルコキシ)、C−NH2、C−NH(C1-6−アルキル)、C−N(C1-6−アルキル)2もしくはC−ハロであるように、各々独立して、
CH、C−(C1-6−アルキル)、C−(C1-6−アルコキシ)、C−NH2、C−NH(C1-6−アルキル)、C−N(C1-6−アルキル)2、C−ハロおよびNより選択され、


T5は、
O、S、NHおよびN(C1-6−アルキル)より選択され、

T6、T7、T8、T9およびT10は、T6、T7、T8、T9およびT10のうちの多くとも2つが、C−(C1-6−アルコキシ)、C−NH2、C−NH(C1-6−アルキル)、C−N(C1-6−アルキル)2、C−ハロおよびNより選択されるように、各々独立して、
CH、C−(C1-6−アルキル)、C−(C1-6−アルコキシ)、C−NH2、C−NH(C1-6−アルキル)、C−N(C1-6−アルキル)2、C−ハロおよびNより選択され、

T11は、
CH2、NHおよびN(C1-6−アルキル)より選択され、

T12は、
CH2、NH、N(C1-6−アルキル)および−C=Oより選択され、
T13およびT14は、各々独立して、
CH、C−(C1-6−アルキル)およびC−ハロより選択され、

T15は、
O、NHおよびN(C1-6−アルキル)より選択され、

T16は、
CH2および−C=Oより選択され、

または、R10は、
H、C1-6−アルキル、OH、C1-6−アルコキシ、NO2、ハロ、CN、C(O)NH2、C(O)NH(C1-6−アルキル)、C(O)N(C1-6−アルキル)2、C(O)NH(C3-6−シクロアルキル)、S(O)2NH2、S(O)2(C1-6−アルキル)、S(O)2NH(C1-6−アルキル)、S(O)2N(C1-6−アルキル)2、S(O)2NH(C3-6−シクロアルキル)および(CH2)n−NR11R12より選択され、

式中、nは、0または1であり、

R11は、C1-6−アルキル、C(O)C1-6−アルキル、C(O)(C3-6−シクロアルキル)、C(O)(アリール)、C(O)NH2、C(O)NH(C1-6−アルキル)、C(O)N(C1-6−アルキル)2、C(O)NH(C3-6−シクロアルキル)、C(O)O(C1-6−アルキル)、C(O)O(C3-6−シクロアルキル)、C(O)O(アリール)、S(O)2(C1-6−アルキル)、S(O)2(C3-6−シクロアルキル)、S(O)2NH2、S(O)2NH(C1-6−アルキル)、S(O)2N(C1-6−アルキル)2、S(O)2NH(C3-6−シクロアルキル)およびS(O)2(アリール)より選択され、

R12は、HおよびC1-6−アルキルより選択される。

R13は、
C(O)NH2、C(O)NH(C1-6−アルキル)、C(O)N(C1-6−アルキル)2、C(O)NH(C3-6−シクロアルキル)、S(O)2NH2、S(O)2(C1-6−アルキル)、S(O)2NH(C1-6−アルキル)、S(O)2N(C1-6−アルキル)2、S(O)2NH(C3-6−シクロアルキル)および(CH2)n−NR14R15より選択され、

式中、nは、0または1であり、

R14は、H、C1-6−アルキル、C(O)C1-6−アルキル、C(O)(C3-6−シクロアルキル)、C(O)(アリール)、C(O)NH2、C(O)NH(C1-6−アルキル)、C(O)N(C1-6−アルキル)2、C(O)NH(C3-6−シクロアルキル)、C(O)O(C1-6−アルキル)、C(O)O(C3-6−シクロアルキル)、C(O)O(アリール)、S(O)2(C1-6−アルキル)、S(O)2(C3-6−シクロアルキル)、S(O)2NH2、S(O)2NH(C1-6−アルキル)、S(O)2N(C1-6−アルキル)2、S(O)2NH(C3-6−シクロアルキル)およびS(O)2(アリール)より選択され、

R15は、HおよびC1-6−アルキルより選択される。]
[0020] 式(I)の化合物は、ヒトカテプシンSの驚くほど高い効力を呈する。加えて、好ましい式(I)の化合物は、他のヒトカテプシンに対して驚くほど低い生体外効力を呈する。]
[0021] 本発明の第2の態様は、式(I)の化合物、ならびに薬剤として許容可能な、または獣医学的に許容可能な希釈剤、賦形剤および/もしくは担体を含む、医薬組成物または獣医学的組成物に関する。]
[0022] 本発明の第3の態様は、上に定義する医薬組成物または獣医学的組成物を調製するためのプロセスに関し、該プロセスは、本発明の化合物を、薬剤として許容可能な、または獣医学的に許容可能な希釈剤、賦形剤および/もしくは担体と混合するステップを含む。]
[0023] 本発明の第4の態様は、薬剤における使用のための式(I)の化合物に関する。]
[0024] 本発明の第5の態様は、関節リウマチ、多発性硬化症、重症筋無力症、移植拒絶、糖尿病、シェーグレン症候群、グレーブス病、全身性紅斑性狼瘡、変形性関節症、乾癬、特発性血小板減少性紫斑病、アレルギー性鼻炎、喘息、アテローム性動脈硬化症、肥満症、慢性閉塞性肺疾患および慢性疼痛等より選択される疾患を治療するための薬物の調製における、式(I)の化合物の使用に関する。]
[0025] 本発明の第6の態様は、細胞内でカテプシンSを阻害する方法に関し、前記方法は、前記細胞を、式(I)の化合物と接触させるステップを含む。]
[0026] 本発明の第7の態様は、被験体において、カテプシンSを阻害する方法に関し、前記方法は、被験体に、薬理学的有効量の式(I)の化合物を投与するステップを含む。]
[0027] 本発明の第8の態様は、被験体において、関節リウマチ、多発性硬化症、重症筋無力症、移植拒絶、糖尿病、シェーグレン症候群、グレーブス病、全身性紅斑性狼瘡、変形性関節症、乾癬、特発性血小板減少性紫斑病、アレルギー性鼻炎、喘息、アテローム性動脈硬化症、肥満症、慢性閉塞性肺疾患および慢性疼痛より選択される疾患を治療する方法に関し、前記方法は、被験体に、薬理学的有効量の式(I)の化合物を投与するステップを含む。]
[0028] 本発明の第9の態様は、1つ以上のシステインプロテイナーゼを阻害することが可能なさらなる候補化合物を特定するためのアッセイにおける、本発明による化合物の使用に関する。
本発明の第10の態様は、治療標的として、既知または推定のシステインプロテイナーゼの検証における、式(I)の化合物の使用に関する。
本発明の第11の態様は、式(I)の化合物を調製するプロセスに関する。]
[0029] 本発明の第11の態様は、関節リウマチ、多発性硬化症、重症筋無力症、移植拒絶、糖尿病、シェーグレン症候群、グレーブス病、全身性紅斑性狼瘡、変形性関節症、乾癬、特発性血小板減少性紫斑病、アレルギー性鼻炎、喘息、アテローム性動脈硬化症、肥満症、慢性閉塞性肺疾患および慢性疼痛より選択される疾患を治療するための式(I)の化合物に関する。]
[0030] 本明細書において適用する「アルキル」という用語は、任意に置換され得る、安定した直鎖および分岐鎖の脂肪族炭素鎖を含む。好ましい例としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ヘキシル、ヘプチル、およびこれらの任意の単純異性体が挙げられる。好適な置換基としては、例えば、1つ以上のC1-6アルコキシ、OH、COOH、COOMe、NH2、NMe2、NHMe、NO2、CN、および/またはCF3基が挙げられる。さらに、アルキル基が2つ以上の隣接する炭素原子を含有する場合、アルケン基(−CH=CH−)またはアルキン基(−C≡C−)が存在し得る。さらに、アルキル基は、例えば、エーテル、チオエーテル、スルホン、スルホンアミド、置換アミン、アミジン、グアニジン、カルボン酸、カルボキサミドを生じさせるために、任意に1つ以上のヘテロ原子を含有し得る。ヘテロ原子が鎖末端に位置する場合、1個または2個の水素原子で適切に置換される。例えば、基CH3−CH2−O−CH2−CH2−は、中心に位置するヘテロ原子を含有するC4アルキルとして、「アルキル」内に定義されるが、基CH3−CH2−CH2−CH2−は、未置換C4アルキルとして「アルキル」内に定義される。好ましくは、アルキル基は、C1-6アルキル基であり、より好ましくはC1-4基である。]
[0031] 本明細書において適用する「シクロアルキル」という用語は、置換(モノ−もしくはポリ−)または未置換であり得る、環状アルキル基(すなわち、炭素環)を指す。好適な置換基としては、例えば、1つ以上のC1-6アルキル、C1-6アルコキシ、OH、COOH、COOMe、NH2、NMe2、NHMe、NO2、CN、CF3および/またはハロ基が挙げられる。好ましくは、シクロアルキル基は、C3-6シクロアルキル基であり、より好ましくはC3-4−シクロアルキル基である。例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル等が挙げられる。加えて、炭素環自体は、例えば、テトラヒドロフラン、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジンまたはモルホリン等のヘテロシクロアルキル基を生じさせるために、任意に1つ以上のヘテロ原子を含有し得る。]
[0032] 「アルコキシ」という用語は、基「O−アルキル」または「O−シクロアルキル」を指し、アルキルおよびシクロアルキルは、定義するとおりである。]
[0033] 本明細書において適用する「ハロゲン」または「ハロ」は、F、Cl、Br、Iを包含する。
「ハロアルキル」という用語は、1つ以上のハロゲン原子によって置換される、上に定義するとおりのアルキル基を指す。]
[0034] 本明細書において使用する際、「アリール」という用語は、非飽和の安定した5員または6員の単環式環を指す。アリール基は、任意に、O、NおよびSより選択される1つ以上のヘテロ原子を含み得る。加えて、アリール基は、例えば、1つ以上のC1-6アルキル、C1-6アルコキシ、OH、COOH、COOMe、NH2、NMe2、NHMe、NO2、CN、CF3および/またはハロ基によって、任意に置換され得る。さらに好ましくは、アリール基は、1つ以上のMe、OMe、OEt、OiPr、NO2、ClまたはF基によって、任意に置換され得る。]
[0035] 本明細書において適用する「アラルキル」という用語は、アリール基と組み合わせた、上に定義するアルキル基を含む。アリール基は、芳香環、例えば、非飽和の安定した5もしくは6員の単環または安定した9もしくは10員の二環式環であり得る。アリール基は、任意に、O、NおよびSより選択される1つ以上のヘテロ原子を含み得る。加えて、アリール基は、例えば、1つ以上のC1-6アルキル、C1-6アルコキシ、OH、COOH、COOMe、NH2、NMe2、NHMe、NO2、CN、CF3および/またはハロ基によって、任意に置換され得る。好ましくは、アラルキル基は、C1-8−アルキル−C5-10−アリール基であり、さらにより好ましくはC1-8−アルキル−フェニル基である。より一層好ましくは、アルキル−アリール基は、CH2PhおよびCH2OCH2Phより選択される。]
[0036] 本発明は、本発明の化合物のすべての塩、水和物、溶媒和物、複合体およびプロドラッグを含む。「化合物」という用語は、別途文脈が要しない限り、すべてのかかる塩、水和物、溶媒和物、複合体およびプロドラッグを含むことが意図される。]
[0037] 特に、当業者は、式(I)の化合物の二環核のケトン基が、水和物(以下に図示)等の代替形態で存在し得、かつ本発明がすべてのかかる代替形態に及ぶことを理解するであろう。]
[0038] ]
[0039] ペプチドおよび化学技術分野で一般に使用される略称および記号は、Eur.J.Biochem.,158,9−,1984で説明されるIUPAC−IUB Joint Commission on Biochemical Nomenclatureによって示される一般ガイドラインに従い、本発明の化合物を説明するために本明細書において使用される。式(I)の化合物および中間体、ならびにそれらの調製に使用する出発物質は、特性基の主要基としての引用のための優先順位が下がるIUPAC命名規約に従って命名される。]
[0040] 本発明の1つの好ましい実施形態において、
R3およびR4のうちの一方はHであり、他方は、C1-6−アルキル、C1-6−ハロアルキル、C1-6−アルコキシおよびC6-12−アラルキルより選択され、

または、R3およびR4は、各々独立して、C1-6−アルキルおよびハロより選択され、

R9は、]
[0041] ]
[0042] より選択され、
式中、
X1、X2、X3、X4、X14、X15、X16およびX20は、X1、X2、X3、X4、X14、X15、X16およびX20のうちの多くとも2つが、N、C−ハロおよびC−(C1-6−アルコキシ)より選択されるように、各々独立して、
CH、C−(C1-6−アルキル)、C−(C1-6−アルコキシ)、C−ハロおよびNより選択され、


X5、X6、X7およびX8は、X5、X6、X7およびX8のうちの多くとも1つが、N、C−ハロ、C−OHまたはC−(C1-6−アルコキシ)であるように、各々独立して、
CH、C−(C1-6−アルキル)、C−(C1-6−アルコキシ)、C−ハロ、NおよびC−OHより選択され、


X9およびX12は、各々独立して、
CH、C−(C1-6−アルキル)、C−(C1-6−アルコキシ)、C−ハロおよびNより選択され、

X10およびX11は、各々独立して、
CH、C−(C1-6−アルキル)、C−(C1-6−アルコキシ)、C−ハロ、NおよびR10より選択され、
X19は、
CH、C−(C1-6−アルキル)、C−(C1-6−アルコキシ)、C−C(O)NH2、C−C(O)NH(C1-6−アルキル)、C−C(O)N(C1-6−アルキル)2、C−ハロおよびNより選択され、

X18は、
CH、C−(C1-6−アルキル)、C−(C1-6−アルコキシ)、C−NH2、C−N(C1-6−アルキル)2、C−NH(C1-6−アルキル)、C−NHC(O)C1-6−アルキル、C−ハロおよびNより選択され、
または、X19がCH、C−(C1-6−アルキル)、もしくはC−ハロである場合、X18は、さらに、C−C(O)NH2およびC−C(O)N(C1-6−アルキル)2より選択され得、

X13およびX17は、各々独立して、
O、S、NHおよびN−(C1-6−アルキル)より選択され、

X22およびX24は、各々独立して、
CH2、CH−(C1-6−アルキル)、O、S、NHおよび−C=Oより選択され、

X23は、
CH2、CH−(C1-6−アルキル)、C−(C1-6−アルキル)2およびNHより選択され、
または、X22あるいはX24のいずれかが、−C=O以外である場合、X23は、さらに、−C=Oであり得、

X25は、
O、S、NHおよびN(C1-6−アルキル)より選択され、

X26、X27、X28およびX29は、X26、X27、X28およびX29のうちの多くとも2つが、C−(C1-6−アルコキシ)、C−ハロおよびNより選択されるように、各々独立して、
CH、C−(C1-6−アルキル)、C−(C1-6−アルコキシ)、C−ハロおよびNより選択され、


R10は、]
[0043] ]
[0044] より選択され、
式中、
T1、T2、T3およびT4は、T1、T2、T3およびT4のうちの多くとも1つが、C−(C1-6−アルコキシ)、C−NH2、C−NH(C1-6−アルキル)、C−N(C1-6−アルキル)2もしくはC−ハロであるように、各々独立して、
CH、C−(C1-6−アルキル)、C−(C1-6−アルコキシ)、C−NH2、C−NH(C1-6−アルキル)、C−N(C1-6−アルキル)2、C−ハロおよびNより選択され、


T5は、
O、S、NHおよびN(C1-6−アルキル)より選択され、

T6、T7、T8、T9およびT10は、T6、T7、T8、T9およびT10のうちの多くとも2つが、C−(C1-6−アルコキシ)、C−NH2、C−NH(C1-6−アルキル)、C−N(C1-6−アルキル)2、C−ハロおよびNより選択されるように、各々独立して、
CH、C−(C1-6−アルキル)、C−(C1-6−アルコキシ)、C−NH2、C−NH(C1-6−アルキル)、C−N(C1-6−アルキル)2、C−ハロおよびNより選択され、


T11は、
CH2、NHおよびN(C1-6−アルキル)より選択され、

T12は、
CH2、NH、N(C1-6−アルキル)および−C=Oより選択され、

T13およびT14は、各々独立して、
CH、C−(C1-6−アルキル)およびC−ハロより選択され、

T15は、
O、NHおよびN(C1-6−アルキル)より選択され、

T16は、
CH2および−C=Oより選択され、

または、R10は、
H、C1-6−アルキル、OH、C1-6−アルコキシ、NO2、ハロ、CN、C(O)NH2、C(O)NH(C1-6−アルキル)、C(O)N(C1-6−アルキル)2、および(CH2)n−NR11R12より選択され、
式中、nは、0または1であり、
R11は、H、C1-6−アルキル、アセチル、C(O)NH2、C(O)N(C1-6−アルキル)2より選択され、
R12は、HおよびC1-6−アルキルより選択される。]
[0045] 本発明の1つの好ましい実施形態において、
R3は、Hであり、R4は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、tert−ブチル、トリフルオロメチル、メトキシ、エトキシ、およびベンジルより選択され、
またはR3およびR4の両方は、メチルまたはフルオロまたはクロロより選択され、

X1、X2、X3、X4、X14、X15、X16およびX20は、X1、X2、X3、X4、X14、X15、X16およびX20のうちの多くとも2つが、NまたはC−ClまたはC−OMeより選択されるように、独立して、
CH、CMe、C−OMe、C−F、C−ClおよびNより選択され、


X5、X6、X7およびX8は、X5、X6、X7およびX8のうちの多くとも1つが、NまたはC−ClまたはC−OHまたはC−OMeより選択されるように、独立して、
CH、CMe、C−OMe、C−F、C−Cl、NおよびOHより選択され、

X9およびX12は、独立して、
CH、CMe、C−OMe、C−F、C−ClおよびNより選択され、
X10およびX11は、独立して、
CH、CMe、C−OMe、C−F、C−Cl、NおよびR10より選択され、

X19は、
CH、CMe、C−OMe、C−C(O)NH2、C−C(O)NMe2、C−F、C−ClおよびNより選択され、

X18は、
CH、CMe、C−OMe、C−NH2、C−NMe2、C−NHMe、C−NHC(O)Me、C−F、C−ClおよびNより選択され、
または、X19がCH、CMeもしくはC−Fである場合、X18は、さらに、C−C(O)NH2およびC−C(O)NMe2より選択され得、

X13およびX17は、独立して、
O、S、NHおよびNMeより選択され、

X22およびX24は、独立して、
CH2、CHMe、O、S、NH、NMeおよび−C=Oより選択され、

X23は、
CH2、CHMe、CMe2、NHおよびNMeより選択され、
または、X22あるいはX24のいずれかが、−C=O以外である場合、X23は、さらに、−C=OもしくはS(O)2であり得、

X25は、
O、S、NHおよびNMeより選択され、

X26、X27、X28およびX29は、X26、X27、X28およびX29のうちの多くとも2つが、C−OMe、C−Cl、C−BrおよびNより選択されるように、独立して、
CH、CMe、C−OMe、C−F、C−Cl、C−BrおよびNより選択され、


X30は、
CH2、CH2CH2、NH、NMe、O、Sおよび−C=Oより選択され、

X31は、
CH2、NHおよびNMeより選択され、
または、X30が−C=O、OもしくはS以外である場合、X31は、さらに、−C=OもしくはOであり得、

X32は、
CH2、NH、NMeおよび−C=Oより選択され、

X33は、
CH2、NHおよびNMeより選択され、
または、X32が、−C=O以外である場合、X33は、さらに、−C=OもしくはOであり得、

X34は、
NHおよびNMeより選択され、

T1、T2、T3およびT4は、T1、T2、T3およびT4のうちの多くとも1つが、C−OMe、C−NH2、C−NHMe、C−NMe2、C−FおよびC−Clより選択されるように、独立して、
CH、CMe、C−OMe、C−NH2、C−NHMe、C−NMe2、C−F、C−ClおよびNより選択され、


T5は、
O、S、NHおよびNMeより選択され、

T6、T7、T8、T9およびT10は、T6、T7、T8、T9およびT10のうちの多くとも2つが、C−OMe、C−NH2、C−NHMe、C−NMe2、C−F、C−ClおよびNより選択されるように、独立して、
CH、CMe、C−OMe、C−NH2、C−NHMe、C−NMe2、C−F、C−ClおよびNより選択され、


T11は、
CH2、NHおよびNMeより選択され、

T12は、
CH2、NH、NMeおよび−C=Oより選択され、

T13およびT14は、独立して、
CH、CMe、C−FおよびC−Clより選択され、

T15は、
O、NHおよびNMeより選択され、

T16は、
CH2および−C=Oより選択され、

または、R10は、
H、Me、OH、OMe、OEt、OiPr、NO2、F、Cl、Br、CN、C(O)NH2、C(O)NHMe、C(O)NMe2、および(CH2)n−NR11R12より選択され、

式中、nは、0または1であり、
R11は、H、Me、アセチル、C(O)NH2、C(O)NMe2より選択され、
R12は、HおよびMeより選択され、

R13は、
C(O)NH2、C(O)NHMe、C(O)N(Me)2、C(O)NH(シクロプロピル)、S(O)2NH2、S(O)2(Me)、S(O)2NH(Me)、S(O)2N(Me)2、S(O)2NH(シクロプロピル)および(CH2)n−NR14R15より選択され、

式中、nは、0または1であり、

R14は、H、Me、C(O)Me、C(O)(シクロプロピル)、C(O)Ph、C(O)NH2、C(O)NH(Me)、C(O)N(Me)2、C(O)NH(シクロプロピル)、C(O)O(Me)、C(O)O(シクロプロピル)、C(O)OPh、S(O)2(Me)、S(O)2(シクロプロピル)、S(O)2NH2、S(O)2NH(Me)、S(O)2N(Me)2、S(O)2NH(シクロプロピル)およびS(O)2Phより選択され、

R15は、HおよびMeより選択される。]
[0046] 1つの好ましい実施形態において、本発明の化合物は、式Iaのものであり、]
[0047] ]
[0048] 式中、R3、R4およびR9は、上に定義するとおりである。]
[0049] さらにより好ましい実施形態において、本発明の化合物は、式Ibのものであり、]
[0050] ]
[0051] 式中、R3、R4およびR9は、上に定義するとおりである。]
[0052] 1つの好ましい実施形態において、R3は、Hより選択され、R4は、メチル、エチル、プロピル、トリフルオロメチルおよびベンジルより選択される。]
[0053] 別の好ましい実施形態において、R3およびR4の両方は、メチルまたはフルオロまたはクロロより選択される。]
[0054] さらにより好ましい実施形態において、R3およびR4の両方は、中心アミノ酸部分が(S)−2−アミノ−2−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)酢酸(CAS754178−25−1)に由来するような、メチルとして選択される。]
[0055] なおさらにより好ましい実施形態において、R3は、Hであり、R4は、式Icに示されるように、中心アミノ酸部分がトランス配置(S)−2−アミノ−2−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)酢酸に由来されるような、メチルであり、]
[0056] ]
[0057] 式中、R9は、上に定義されるとおりである。]
[0058] 1つの好ましい実施形態において、R9は、]
[0059] ]
[0060] より選択され、
式中、X1、X2、X3、X4、X5、X6、X7、X8、X9、X10、X11、X13、X14、X15、X16、X17、X18、X19、X22、X23、X24、X25、X30、X31、X34、R10およびR13は、上に定義するとおりである。]
[0061] 1つの好ましい実施形態において、R9は、]
[0062] ]
[0063] より選択され、
式中、X1、X2、X3、X4、X5、X6、X7、X8、X9、X10、X11、X13、X14、X15、X16、X17、X18、X19、X25、X30、X31、R10およびR13は、上に定義するとおりである。]
[0064] 1つの好ましい実施形態において、R9は、]
[0065] ]
[0066] より選択され、
式中、X1、X2、X3、X4、X7、X10、X17、X18、X19、X25、X30、X31、R10およびR14は、上に定義するとおりである。]
[0067] 1つの好ましい実施形態において、R10は、]
[0068] ]
[0069] より選択され、
式中、T1、T2、T3、T4、T6、T7、T8、T9およびT10は、上に定義するとおりである。]
[0070] さらにより好ましい実施形態において、R10は、]
[0071] ]
[0072] 式中、T1、T2、T3およびT4のうちの1つ、2つまたは3つは、Nであり、残りは、CHである。]
[0073] 別の好ましい実施形態において、R10は、]
[0074] ]
[0075] より選択され、
式中、T6、T7、T8、T9およびT10のうちの1つは、Nであり、残りは、CHである。]
[0076] 1つの好ましい実施形態において、R9は、]
[0077] ]
[0078] より選択され、
式中、アリール、X18、X19、X23、X25は、上に定義するとおりであり、
X2およびX3は、各々独立して、
CH、CMeおよびC−Fより選択され、

X30は、
CH2、CH2CH2、NH、NMeおよびOより選択され、

X31は、
CH2、NHおよびNMeより選択され、
または、X30がNHまたはNMeである場合、X31は、さらに、−C=Oであり得、

R14は、C(O)Me、C(O)(シクロプロピル)、C(O)NH2、C(O)NH(Me)、C(O)N(Me)2、C(O)NH(シクロプロピル)、C(O)O(Me)、C(O)O(シクロプロピル)、S(O)2(Me)、S(O)2(シクロプロピル)、S(O)2NH2、S(O)2NH(Me)、S(O)2N(Me)2、S(O)2NH(シクロプロピル)およびS(O)2Phより選択される。

なおさらにより好ましい実施形態において、R9は、以下より選択され、]
[0079] ]
[0080] 式中、X18は、上に定義されるとおりである。]
[0081] 1つの極めて好ましい実施形態において、R9は、以下より選択される。]
[0082] ]
[0083] 1つの極めて好ましい実施形態において、本発明の化合物は、以下より選択される。]
[0084] N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−3−(1H−テトラゾール−1−イル)ベンズアミド

N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−3−(1H−イミダゾール−1−イル)ベンズアミド

N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−3−(4H−1,2,4−トリアゾール−4−イル)ベンズアミド

N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−3−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアミド

N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−3−(4H−1,2,4−トリアゾール−4−イル)ベンズアミド]
[0085] N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)ニコチンアミド

N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)イソニコチンアミド

N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)フラン−2−カルボキサミド

N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−3−(ピリジン−3−イル)ベンズアミド

N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−6−カルボキサミド]
[0086] N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)ベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキサミド

N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)ベンゾ[c][1,2,5]オキサジアゾール−5−カルボキサミド

N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−1H−インドール−5−カルボキサミド

N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−6−ヒドロキシピコリンアミド
N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−カルボキサミド]
[0087] N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−2,3−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリン−6−カルボキサミド

N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリン−6−カルボキサミド

N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−7−カルボキサミド

N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b]アゼピン−7−カルボキサミド

N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−4−(メチルスルホンアミド)ベンズアミド]
[0088] N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−3−(1H−テトラゾール−1−イル)ベンズアミド

N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−3−(1H−イミダゾール−1−イル)ベンズアミド

N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−3−(4H−1,2,4−トリアゾール−4−イル)ベンズアミド

N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−3−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアミド

N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−3−(4H−1,2,4−トリアゾール−4−イル)ベンズアミド]
[0089] N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)ニコチンアミド

N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)イソニコチンアミド

N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)フラン−2−カルボキサミド

N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−3−(ピリジン−3−イル)ベンズアミド

N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−6−カルボキサミド]
[0090] N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)ベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキサミド

N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)ベンゾ[c][1,2,5]オキサジアゾール−5−カルボキサミド

N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−1H−インドール−5−カルボキサミド

N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−6−ヒドロキシピコリンアミド

N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−カルボキサミド]
[0091] N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−2,3−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリン−6−カルボキサミド

N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリン−6−カルボキサミド

N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−7−カルボキサミド

N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b]アゼピン−7−カルボキサミド

N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−4−(メチルスルホンアミド)ベンズアミド。]
[0092] 1つの特に好ましい実施形態において、本発明の化合物は、以下に説明する実施例1〜22より選択される。]
[0093] さらにより好ましくは、本発明の化合物は、以下に説明する実施例2、3、4、5、6、7、8、9、10、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21および22より選択される。]
[0094] 医薬組成物
本発明のさらなる態様は、1つ以上の薬剤として許容可能な希釈剤、賦形剤または担体と混合した、本発明の化合物を含む医薬組成物に関する。治療または予防される疾患もしくは状態に適切であるか、または望ましいと考えられ得る場合、他の活性物質が存在し得る。]
[0095] たとえ、本発明の化合物(それらの薬剤として許容可能な塩、エステルおよび薬剤として許容可能な溶媒和物を含む)を単独で投与することができても、それらは一般的に、特にヒト治療のための医薬担体、賦形剤もしくは希釈剤との混合物で投与される。当該医薬組成物は、ヒトおよび獣医学的薬剤でのヒトまたは動物での使用のためであり得る。]
[0096] 本明細書において説明する種々の異なる形態の医薬組成物のためのかかる好適な賦形剤の例は、「Handbook of Pharmaceutical Excipients,2nd Edition,(1994),Edited by A Wade and PJ Weller」に見ることができる。担体、または複数存在している場合には、その担体のそれぞれは、製剤の他の成分と適合性があり、かつ受容者に対して有害ではないという意味で許容可能でなければならない。]
[0097] 治療用途のために許容可能な担体または希釈剤は、医薬技術分野で公知であり、例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences, Mack Publishing Co. (A. R. Gennaro edit. 1985}に記載される。]
[0098] 好適な担体の例としては、ラクトース、デンプン、グルコース、メチルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、マンニトール、ソルビトール等が挙げられる。好適な希釈剤の例としては、エタノール、グリセロールおよび水が挙げられる。]
[0099] 医薬担体、賦形剤または希釈剤の選択は、意図する投与経路、および標準的な薬務に関して選択され得る。医薬組成物は、担体、賦形剤もしくは希釈剤として、またはこれらに加えて、任意の好適な(1つもしくは複数の)結合剤、滑剤、懸濁化剤、コーティング剤、可溶化剤を含み得る。]
[0100] 好適な結合剤の例としては、デンプン、ゼラチン、グルコース等の天然糖、無水ラクトース、易流動性ラクトース、ベータ−ラクトース、トウモロコシ甘味料、アカシア、トラガントもしくはアルギン酸ナトリウム等の天然および合成ゴム、カルボキシメチルセルロース、ならびにポリチレングリコールが挙げられる。]
[0101] 好適な滑剤の例としては、オレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウム等が挙げられる。
保存剤、安定化剤、染料および着香剤さえも、医薬組成物に提供され得る。保存剤の例としては、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸、およびp−ヒドロキシ安息香酸のエステルが挙げられる。抗酸化剤および懸濁化剤もまた、使用され得る。]
[0102] 本発明のさらなる態様によると、上に説明する医薬組成物または獣医学的組成物の調製のプロセスが提供され、該プロセスは、例えば、混合によって、(1つもしくは複数の)活性化合物を担体と会合させるステップを含む。]
[0103] 一般に、製剤は、活性薬剤を液体担体、もしくは微粉化固形担体、またはその両方と均一かつ十分に会合させ、次いで、必要に応じて、その生成物を成形することによって調製される。本発明は、一般式(I)の化合物を、薬剤として、または獣医学的に許容可能な担体もしくはビヒクルと組み合わせるか、または会合させるステップを含む、医薬組成物を調製するための方法にまで及ぶ。]
[0104] 塩/エステル
本発明の化合物は、塩もしくはエステル、特に、薬剤として、および獣医学的に許容可能な塩もしくはエステルとして存在し得る。]
[0105] 本発明の化合物の薬剤として許容可能な塩としては、その好適な酸付加塩または塩基性塩が挙げられる。好適な医薬塩の総説は、Berge et al,J Pharm Sci,66,1−19(1977)に見ることができる。塩は、例えば、鉱酸、例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩およびヨウ化水素酸塩等のハロゲン化水素酸、硫酸、リン酸、硫酸塩、重硫酸塩、ヘミ硫酸塩、チオシアン酸塩、過硫酸塩およびスルホン酸等の強い無機酸を用いて、酢酸等の未置換もしくは置換された(例えば、ハロゲンによって)1〜4個の炭素原子のアルカンカルボン酸等の強い有機カルボン酸を用いて、例えば、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、フタル酸、もしくはテトラフタル酸といった、飽和もしくは非飽和ジカルボン酸を用いて、例えば、アスコルビン酸、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、およびクエン酸といった、ヒドロキシカルボン酸を用いて、例えば、アスパラギン酸もしくはグルタミン酸といった、アミノ酸を用いて、安息香酸を用いて、あるいは、メタン−もしくはp−トルエンスルホン酸等の、未置換もしくは置換された(例えば、ハロゲンによって)、(C1−C4)−アルキル−もしくはアリール−スルホン酸等の有機スルホン酸を用いて、形成される。薬剤として、または獣医学的に許容可能ではない塩は、依然として中間体として有益であり得る。]
[0106] 好ましい塩としては、例えば、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、乳酸塩、グルコン酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、マレイン酸塩、リンゴ酸塩、パントテン酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、酪酸塩、ジグルコン酸塩、シクロペンタン酸塩、グルコヘプタン酸塩、グリセロリン酸塩、シュウ酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、フマル酸塩、ニコチン酸塩、パルモエート(palmoate)、ペクチナート(pectinate)、3−フェニルプロピオン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩(proprionate)、酒石酸塩、ラクトビオン酸塩、ピボラート(pivolate)、ショウノウ酸塩、ウンデカン酸塩、及びコハク酸塩、有機スルホン酸、例えば、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン化物、カンファースルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−クロロベンゼンスルホン酸塩、およびp−トルエンスルホン酸塩、ならびに無機酸、例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、ヘミ硫酸塩、チオシアン酸塩、過硫酸塩、リン酸、およびスルホン酸が挙げられる。]
[0107] エステルは、エステル化される官能基に応じて、有機酸またはアルコール/水酸化物のいずれかを使用して形成される。有機酸としては、酢酸等の未置換もしくは置換された(例えば、ハロゲンによって)、1〜12個の炭素原子のアルカンカルボン酸等のカルボン酸;飽和もしくは非飽和ジカルボン酸、例えば、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、フタル酸、またはテトラフタル酸;ヒドロキシカルボン酸、例えば、アスコルビン酸、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、もしくはクエン酸;アミノ酸、例えば、アスパラギン酸もしくはグルタミン酸;安息香酸;あるいは、メタン−またはp−トルエンスルホン酸等の、未置換もしくは置換された(例えば、ハロゲンによって)、(C1−C4)−アルキル−またはアリール−スルホン酸等の有機スルホン酸が挙げられる。好適な水酸化物としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化アルミニウム等の無機水酸化物が挙げられる。アルコールとしては、未置換または置換され得る(例えば、ハロゲンによって)、1〜12個の炭素原子のアルカンアルコールが挙げられる。]
[0108] 鏡像異性体/互変異性体
先に述べた本発明のすべての態様において、本発明は、本発明の化合物の適切なすべての鏡像異性体、ジアステレオ異性体、および互変異性体を含む。当業者は、光学特性(1つ以上のキラル炭素原子)または互変異性特徴を有する化合物を認識するであろう。対応する鏡像異性体および/または互変異性体は、当該技術分野で既知の方法によって単離/調製され得る。]
[0109] 鏡像異性体は、それらのキラル中心の絶対配置によって特徴付けられ、Cahn, Ingold and PrelogのR−およびS−配列規則によって説明される。かかる慣例は、当該技術分野で公知である(例えば、Advanced Organic Chemistry葬,3rd edition,ed.March,J.,John Wiley and Sons,New York,1985を参照のこと)。]
[0110] キラル中心を含む本発明の化合物は、ラセミ混合物、鏡像異性に富む混合物として使用され得るか、またはラセミ混合物は、公知の技術を使用して分離され得、個々の鏡像異性体は、単独で使用され得る。]
[0111] 立体異性体および幾何異性体
本発明の化合物のうちのいくつかは、立体異性体および/または幾何異性体として存在し得る。例えば、それらは、1つ以上の不斉中心および/または幾何中心を有し得るため、2つ以上の立体異性形態および/または幾何形態で存在し得る。本発明は、それらの阻害剤のすべての個々の立体異性体および幾何異性体、ならびにその混合物の使用を企図する。特許請求の範囲で使用される用語は、これらの形態を包含し、提供された前記形態は、適切な機能的活性(必ずしも同程度ではないが)を保持する。]
[0112] 本発明はまた、当該薬剤のすべての好適な同位体変形、またはその薬剤として許容可能な塩も含む。本発明の薬剤の同位体変形、またはその薬剤として許容可能な塩は、少なくとも1つの原子が、同一の原子番号だが、通常自然に見られる原子質量と異なる原子質量を有する原子によって置き換えられたものとして定義される。当該薬剤およびその薬剤として許容可能な塩に組み込むことができる同位体の例としては、水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、フッ素、および塩素の同位体、例えば、それぞれ2H、3H、13C、14C、15N、17O、18O、31P、32P、35S、18Fおよび36Clが挙げられる。当該薬剤およびその薬剤として許容可能な塩のある種の同位体変形、例えば、3Hもしくは14C等の放射性同位体が組み込まれるものは、薬物および/または基質組織分布研究において有用である。トリチウム化、すなわち、3H、および炭素14、すなわち、14C同位体は、それらの調製の容易さ、および検出能のために特に好まれる。さらに、重水素、すなわち、2H等の同位体による置換は、より優れた代謝安定性に起因する治療的利点、例えば、生体内半減期の増加、または必要用量の低減を提供し得るため、一部の状況において好ましい場合がある。例えば、本発明は、任意の水素原子が重水素原子によって置き換えられた、一般式(I)の化合物を含む。本発明の薬剤、および本発明のその薬剤として許容可能な塩の同位体変形は、一般的に、好適な試薬の適切な同位体変形を使用した従来の手順によって調製することができる。]
[0113] プロドラッグ
本発明は、プロドラッグ形態の本発明の化合物、すなわち、生体内において、一般式(I)による活性親薬物を放出する共有結合化合物をさらに含む。かかるプロドラッグは、一般的に、1つ以上の適切な基が、その修飾が、ヒトまたは哺乳類被験体への投与により逆戻りし得るように修飾された、本発明の化合物である。逆戻りは、通常、かかる被験体に自然に存在する酵素によって行われるが、生体内における逆戻りを行うために、かかるプロドラッグとともに第2の薬剤を投与することが可能である。かかる修飾の例としては、エステル(例えば、上に説明するもののいずれか)が挙げられ、該逆戻りは、エステラーゼ等によって行われ得る、他のかかる系は、当業者に公知であろう。]
[0114] プロドラッグは、例えば、6−(S)−クロロテトラヒドロフロ[3,2−b]ピロール−3−オン足場に存在する、環外ケトン官能基のケタールまたはヘミケタール誘導体を構成し得る。]
[0115] 溶媒和物
本発明はまた、本発明の化合物の溶媒和物形態も含む。特許請求の範囲に使用される用語は、これらの形態を包含する。]
[0116] 多形体
本発明は、それらの種々の結晶形態、多形形態、および無水もしくは含水形態の本発明の化合物にさらに関する。化学化合物が、精製および/または単離方法、かかる化合物の合成調製において使用する溶媒形態を若干変更することによって、かかる形態のいずれかで単離され得ることは、製薬産業内では十分に確立されている。]
[0117] アッセイ
本発明の別の態様は、システインプロテイナーゼの活性に影響を及ぼすさらなる候補化合物を特定するためのアッセイにおける、上に定義する本発明化合物の使用に関する。]
[0118] 好ましくは、該アッセイは、1つ以上のCAC1システインプロテイナーゼを阻害することが可能な候補化合物を特定することが可能である。]
[0119] より好ましくは、該アッセイは、競合結合アッセイである。]
[0120] 好ましくは、候補化合物は、本発明の化合物の従来のSAR修飾によって生成される。]
[0121] 本明細書において使用する際、「従来のSAR修飾」という用語は、化学的誘導体化によって所与の化合物を変えるための当該技術分野において既知である標準的方法を指す。]
[0122] したがって、一態様において、特定された化合物は、他の化合物の開発のためのモデル(例えば、鋳型)として機能し得る。かかる試験に採用される化合物は、溶液中に遊離しているか、固体支持体に付加されているか、細胞表面に担持されるか、または細胞内に位置し得る。化合物と試験される薬剤との間の活性の消滅、または結合複合体の形成が測定され得る。]
[0123] 本発明のアッセイは、スクリーニングであり得、それによって、多くの薬剤が試験される。一態様において、本発明のアッセイ方法は、高スループットスクリーニングである。]
[0124] 本発明はまた、競合薬物スクリーニングアッセイの使用も企図し、ここで、化合物に結合することが可能な中和抗体は、特異的に、化合物に結合するために試験化合物と競合する。]
[0125] スクリーニングのための別の技術は、物質に対する好適な結合親和性を有する薬剤の高スループットスクリーニング(HTS)を提供し、これは、国際公開第WO84/03564号に詳細に説明される方法に基づく。]
[0126] 本発明のアッセイ方法が、試験化合物の小規模および大規模なスクリーニング、ならびに定量アッセイに好適であろうことが予想される。]
[0127] 好ましくは、競合結合アッセイは、本発明の化合物を、前記酵素の既知の基質の存在下で、システインプロテイナーゼと接触させるステップと、前記システインプロテイナーゼと前記既知の基質との間の相互作用のいずれかの変化を検出するステップと、を含む。]
[0128] 本発明のさらなる態様は、システインプロテイナーゼへのリガンドの結合を検出する方法を提供し、前記方法は、以下のステップを含む。
(i) 前記酵素の既知の基質の存在下で、リガンドを、システインプロテイナーゼと接触させるステップと、
(ii) 前記酵素と前記既知の基質との間の相互作用のいずれかの変化を検出するステップであって、
前記リガンドは、本発明の化合物である、ステップ。]
[0129] 本発明の一態様は、以下のステップを含むプロセスに関する。
(a) 本明細書において上に記載するアッセイ方法を実施するステップと、
(b)リガンド結合ドメインに結合することが可能な1つ以上のリガンドを特定するステップと、
(c) ある量の前記1つ以上のリガンドを調製するステップ。]
[0130] 本発明の別の態様は、以下のステップを含むプロセスを提供する。
(a) 本明細書において上に記載するアッセイ方法を実施するステップと、
(b)リガンド結合ドメインに結合することが可能な1つ以上のリガンドを特定するステップと、
(c) 前記1つ以上のリガンドを含む医薬組成物を調製するステップ。]
[0131] 本発明の別の態様は、以下のステップを含むプロセスを提供する。
(a) 本明細書において上に記載するアッセイ方法を実施するステップと、
(b)リガンド結合ドメインに結合することが可能な1つ以上のリガンドを特定するステップと、
(c) リガンド結合ドメインに結合することが可能な前記1つ以上のリガンドを修飾するステップと、
(d) 本明細書において上に記載するアッセイ方法を実施するステップと、
(e) 任意に、前記1つ以上のリガンドを含む医薬組成物を調製するステップ。]
[0132] 本発明はまた、本明細書において上に記載する方法によって特定されるリガンドにも関する。]
[0133] 本発明のさらに別の態様は、本明細書において上に記載する方法によって特定されるリガンドを含む医薬組成物に関する。]
[0134] 本発明の別の態様は、関節リウマチ、多発性硬化症、重症筋無力症、移植拒絶、糖尿病、シェーグレン症候群、グレーブス病、全身性紅斑性狼瘡、変形性関節症、乾癬、特発性血小板減少性紫斑病、アレルギー性鼻炎、喘息、アテローム性動脈硬化症、肥満症、慢性閉塞性肺疾患および慢性疼痛より選択される1つ以上の障害の治療における使用のための、医薬組成物の調製における、本明細書において上に記載する方法によって特定されるリガンドの使用に関する。]
[0135] 上記の方法は、1つ以上のシステインプロテイナーゼの阻害剤として有用なリガンドをスクリーニングするために使用され得る。]
[0136] 一般式(I)の化合物は、実験室ツールおよび治療薬の両方として有用である。実験室において、本発明のある化合物は、既知もしくは新たに発見されたシステインプロテイナーゼが、疾患状態の確立もしくは進行中の重要な、または少なくとも有意な生化学的機能に寄与するかどうかを確立する、一般に「標的検証」と称されるプロセスにおいて、有用である。]
[0137] 本発明のさらなる態様によると、治療標的として、既知または推定のシステインプロテイナーゼを検証する方法が提供され、]
[0138] (a) 単離された既知または推定のシステインプロテイナーゼへの、上に記載する化合物の生体外結合を評価し、効力の尺度を提供するステップと、任意に、以下のステップのうちの1つ以上

(b) 該化合物の、標的の密接に関連する相同プロテイナーゼ、および一般的なハウスキーピングプロテイナーゼ(例えば、トリプシン)への結合を評価して、選択性の尺度を提供するステップと、

(c) 該化合物の存在下で、特定のシステインプロテイナーゼ活性の細胞に基づく機能的マーカを監視するステップと、
(d) 該化合物の存在下で、特定のシステインプロテイナーゼ活性の動物モデルに基づく機能的マーカを監視するステップと、を含む。]
[0139] したがって、本発明は、治療標的として、既知または推定のシステインプロテイナーゼを検証する方法を提供する。さまざまなアプローチおよび複合性のレベルが、特定の標的の有効な阻害および「検証」に適切である。第1の例において、該方法は、単離された既知または推定のシステインプロテイナーゼへの、一般式(I)の化合物の生体外結合を評価し、「効力」の尺度を提供するステップを含む。標的の密接に関連する相同プロテイナーゼ、および一般的なハウスキーピングプロテイナーゼ(例えば、トリプシン)への、一般式(I)の化合物の結合の追加の評価は、「選択性」の尺度を提供する。第2の複合性のレベルは、一般式(I)の化合物の存在下で、特定のシステインプロテイナーゼ活性の細胞に基づく機能的マーカを監視することによって評価され得る。例えば、「破骨細胞再吸収アッセイ」は、カテプシンKの活性、およびプロテイナーゼ阻害剤の生化学的効果を監視するための、細胞に基づく2次的な生体外試験系として利用されている(例えば、国際公開第WO−A−9850533号を参照のこと)。「MHC−IIプロセシング-T細胞活性化アッセイ」は、カテプシンSの活性、およびプロテイナーゼ阻害剤の生化学的効果を監視するための、細胞に基づく2次的生体外試験系として利用されている(Shi,G−P.,et al,Immunity,10,197−206,1999)。ウイルスもしくは細菌感染を調査する際、かかるマーカは、単に、ウイルス(例えば、mRNAコピーの計数)または細菌負荷の機能的評価であり、プロテイナーゼ阻害剤の生化学的効果を評価し得る。第3の複合性のレベルは、一般式(I)の化合物の存在下で、特定のシステインプロテイナーゼ活性の動物モデルに基づく機能的マーカを監視することによって評価され得る。例えば、リーシュマニア(Leishmania)感染、P.ビンケイ(P. vinckei)感染、マラリア(ファルシパインの阻害)、およびT.クルーズ(T. cruzi)感染(クルジパイン)のマウスモデルは、病原菌の増殖において重要な役割を果たすシステインプロテイナーゼの阻害が、疾患の症状を阻止するのに有効であることを示し、前記標的を「検証」する。]
[0140] したがって、本発明は、治療標的としての、既知または推定のシステインプロテイナーゼの検証における、一般式(I)の化合物の使用に及ぶ。]
[0141] 生物学的活性
本発明の化合物は、6−(S)−クロロ置換基ならびに4置換シクロヘキシルグリシル部分が、不可欠な部分を形成する点において、先行技術(例えば、国際公開第WO−A−02057270号、Quibell,M.et.al.,Bioorg.Med.Chem.13,609−625,2005、Quibell M,et al Bioorg.Med.Chem,12,5689−5710,2004、国際公開第WO−A−05066180号)とは構造的に異なる。この特長の組み合わせは、ヒトカテプシンSの驚くほど高い二重の効力および他の哺乳類カテプシンに対して高い生体外選択性を有する化合物を提供し、これらはともに、有効な治療の開発に必要とされる重要な特性である。これらの固有部分のいずれかが、式Iの化合物から除去される場合、効力の驚くほど大きい損失および/または選択性の著しい損失が、観察される。実際、これまで調製された本発明の化合物のすべてが、Ki<25nMのヒトカテプシンSに対する強力かつ選択的な生体外阻害を呈する。対照的に、国際公開第WO−A−02057270号に詳述される82の先行技術化合物の多くは、本発明の化合物よりもヒトカテプシンSに対して著しく弱く、実施例の多くにおいて、100分の1を下回る弱さである。]
[0142] 最新の先行技術化合物(38)(国際公開第WO−A−02057270号、151頁を参照のこと)は、6−(S)−クロロ置換基の添加、およびトランス−(S)−(4(S)−メチルシクロヘキシル)グリシルによる(S)−シクロヘキシルアラニル部分への置換により、ヒトカテプシンSに対する111倍の生体外効力の改善(実施例1)を呈する。これらの2つの固有の変化間の驚くほどの相乗関係は、先行技術化合物(38)を、新規化合物(1〜6)および実施例1と比較する際、明らかに認められる。先行技術化合物(38)は、(S)−(シクロヘキシル)グリシル(化合物1)による(S)−シクロヘキシルアラニル部分への置換により、ヒトカテプシンSに対して2.5倍の生体外効力の改善を呈するが、ヒトカテプシンKに対してほとんど選択性がない阻害剤を提供する。化合物1への6−(S)−フルオロ置換基のさらなる添加は、ヒトカテプシンS(化合物2)に対して3.8倍の生体外効力の改善をもたらすが、同様に、ヒトカテプシンKに対してほとんど選択性がない阻害剤を提供する。代替として、化合物1への6−(S)−クロロ置換基の添加は、ヒトカテプシンS(化合物3)に対して27倍の生体外効力の改善をもたらすが、同様に、カテプシンKに対して、わずか4倍の選択性を有する阻害剤を提供する。しかしながら、トランス−(S)−(4(S)−メチルシクロヘキシル)グリシル(化合物4)による化合物1の(S)−シクロヘキシルグリシル部分への置換が、ヒトカテプシンSに対してわずか3倍の生体外効力の改善のみをもたらす一方、他の哺乳類カテプシン、特に、カテプシンKに対する選択性は、65倍超まで激増する。対照的に、化合物1への6−(S)−クロロ置換基の添加およびトランス−(S)−(4(S)−メチルシクロヘキシル)グリシル(実施例1)による(S)−シクロヘキシルグリシル部分への置換は、45倍の効力の改善をもたらすだけでなく、他の哺乳類カテプシンに対して高い選択性を有する阻害剤をもたらす。式Iの化合物に対するこれらの修正の両方の重要性は、実施例1を化合物5および6と比較する際、明らかに認められる。実施例1の6−(S)−クロロ置換基の代わりに6−(S)−フルオロ置換基を含有する化合物5は、カテプシンSに対して効力が5.6倍弱いが、トランス−(S)−(4(S)−メチルシクロヘキシル)グリシル部分の存在により、高い選択性を保つ。実施例1の6−(S)−クロロ置換基の代わりに6−(R)−クロロ置換基を含有する化合物6は、カテプシンSに対して効力が15倍弱いが、同様に、トランス−(S)−(4(S)−メチルシクロヘキシル)グリシル部分の存在により、高い選択性を保つ。]
[0143] さらなる比較のために、新規化合物(7〜12)ならびに実施例2および3を検討する。化合物7への6−(S)−フルオロ置換基の添加は、ヒトカテプシンS(化合物8)に対して3.4倍の生体外効力の改善、カテプシンKに対してわずか6.8倍の選択性を有する阻害剤を提供する。代替として、化合物7への6−(S)−クロロ置換基の添加は、ヒトカテプシンS(化合物9)に対して47倍の生体外効力の改善、カテプシンKに対してわずか7.5倍の選択性を有する阻害剤を提供する。しかしながら、トランス−(S)−(4(S)−メチルシクロヘキシル)グリシル(化合物10)による化合物7の(S)−シクロヘキシルグリシル部分への置換が、ヒトカテプシンSに対してわずか2.2倍の生体外効力の改善のみをもたらす一方、他の哺乳類カテプシン、特に、カテプシンKに対する選択性は、125倍超まで激増する。対照的に、化合物7への6−(S)−クロロ置換基の添加およびトランス−(S)−(4(S)−メチルシクロヘキシル)グリシル(実施例2)または(S)−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)グリシル(実施例3)による(S)−シクロヘキシルグリシル部分への置換は、カテプシンSに対して著しい効力の改善(それぞれ、77倍および15倍)をもたらすだけでなく、他の哺乳類カテプシンに対して高い選択性を有する阻害剤をもたらす。同様に、式Iの化合物に対するこれらの修正の両方の重要性は、実施例2を化合物11および12と比較する際、明らかに認められる。実施例2の6−(S)−クロロ置換基の代わりに6−(S)−フルオロ置換基を含有する化合物11は、カテプシンSに対して効力が11倍弱いが、トランス−(S)−(4(S)−メチルシクロヘキシル)グリシル部分の存在により、高い選択性を保つ。実施例2の6−(S)−クロロ置換基の代わりに6−(R)−クロロ置換基を含有する化合物12は、カテプシンSに対して効力が25倍弱いが、同様に、トランス−(S)−(4(S)−メチルシクロヘキシル)グリシル部分の存在により、高い選択性を保つ。]
[0144] 好ましくは、Ki<10nM、より好ましくは<5nM、さらにより好ましくは<2nM、およびより好ましくはさらに<1nMのヒトカテプシンSに対する生体外阻害を呈する。本発明の化合物は、1μMの化合物で、カテプシンK、L、BおよびVに対する阻害活性をほとんどまたはまったく示さない他の哺乳類カテプシンに対して高い選択性を呈する。]
[0145] 治療的使用
一般式(I)の化合物は、システインプロテイナーゼの関与が示唆される疾患の生体内治療または予防に有用である。]
[0146] 好ましくは、一般式Iの化合物は、カテプシンSに対して選択的である。本明細書において使用する際、「カテプシンSに対して選択的」という用語は、阻害剤が、1つ以上の他の哺乳類CAC1システイニルプロテイナーゼ、例えば、カテプシンK、カテプシンL、カテプシンF、カテプシンBおよびカテプシンVを上回って、カテプシンSに対して選択的であることを意味する。好ましくは、阻害剤は、2倍超、より好ましくは5倍超、より好ましくは10倍超、さらにより好ましくは25倍超、より好ましくはさらに50倍または100倍超、他の哺乳類CAC1システイニルプロテイナーゼを上回る、カテプシンSに対する選択性の割合を呈する。]
[0147] 本発明のさらなる態様によると、特に、疾患病理がシステインプロテイナーゼを阻害することによって変化され得る疾患を予防または治療するための、薬剤において使用するための一般式(I)の化合物を提供する。]
[0148] 本発明のさらなる態様によると、特に、疾患病理がシステインプロテイナーゼを阻害することによって変化され得る疾患を予防または治療するための薬物の調製における、一般式(I)の化合物の使用を提供する。]
[0149] あるシステインプロテイナーゼは、ヒトを含む動物におけるタンパク質分解の正常な生理学的プロセス、例えば、結合組織の分解において機能する。しかしながら、体内の高レベルのこれらの酵素は、疾患につながる病的状態をもたらす可能性がある。したがって、システインプロテイナーゼは、ニューモシスチス・カリニ(Pneum℃ystis carinii)、トリパノソーマ・クルーズ(Trypsanoma cruzi)、トリパノソーマ・ブルセイ・ブルセイ(Trypsanoma brucei brucei)、およびクリチディア・ファシキュラータ(Crithidia fusiculata)による感染、ならびに骨粗鬆症、変形性関節症、関節リウマチ、多発性硬化症、慢性疼痛、自己免疫、住血吸虫症、マラリア、腫瘍転移、異染性白質ジストロフィー、筋ジストロフィー症、筋萎縮症等を含むが、これらに限定されない、種々の疾患状態に関与している(第WO−A−9404172号および第EP−A−0603873号、ならびにそこに引用される参考文献を参照のこと)。さらに、スタフィロパインと呼ばれるS.アウレウス(S.Aureus)から分泌される細菌性システインプロテイナーゼは、細菌毒性因子として関与している(Potempa,J.,et al.J.Biol.Chem,262(6),2664−2667,1998)。]
[0150] 本発明は、上に言及または示唆した疾患状態のそれぞれの予防および/または治療に有用である。本発明はまた、病理学的レベルのシステインプロテイナーゼ、特に、パパインスーパーファミリーのシステインプロテイナーゼによって引き起こされる疾患の治療または予防の方法に有用であり、該方法は、それを必要とする動物、具体的には哺乳類、最も具体的にはヒトに、本発明の化合物を投与するステップを含む。本発明は、特に、ニューモシスチス・カリニ(Pneumocystis carinii)、トリパノソーマ・クルーズ(Trypsanoma cruzi)、トリパノソーマ・ブルセイ(Trypsanoma brucei)、リーシュマニア・メキシカナ(Leishmania mexicana)、クロストリジウム・ヒストリチカム(Clostridium histolyticum)、スタフィロコッカス・アウレウル(Staphylococcus aureus)、口蹄病ウイルス、およびクリチディア・ファシキュラータ(Crithidia fusiculata)による感染、ならびに変形性関節症、関節リウマチ、多発性硬化症、慢性疼痛、自己免疫、住血吸虫病、マラリア、腫瘍転移、異染性白質ジストロフィー、筋ジストロフィー症、筋萎縮症を含む、システインプロテイナーゼが関与する疾患を治療するための方法を提供する。]
[0151] カテプシンSの阻害剤、特にカテプシンS特異的化合物は、関節リウマチ、多発性硬化症、重症筋無力症、移植拒絶、糖尿病、シェーグレン症候群、グレーブス病、全身性紅斑性狼瘡、変形性関節症、乾癬、特発性血小板減少性紫斑病、アレルギー性鼻炎、喘息、アテローム性動脈硬化症、肥満症、慢性閉塞性肺疾患および慢性疼の治療に有用である。本発明の化合物は、上記の疾患の治療に特に有用である。]
[0152] 本発明の各態様に関する好ましい特長は、必要に応じて変更を加えたそれぞれの他の態様に関するものと同様である。]
[0153] 投与
本発明の医薬組成物は、直腸投与、鼻腔投与、気管支内投与、局所投与(口腔及び舌下を含む)、腟投与もしくは非経口投与(皮下、筋肉内、静脈内、動脈内、および皮内を含む)、腹腔内投与、またはくも膜下腔内投与に適合され得る。好ましくは、製剤は、経口投与製剤である。製剤は、好都合に、単位用量形態、すなわち、単位用量、または複数の単位用量もしくは単位用量のサブユニットを含む別個の部分の形態で提示され得る。一例として、製剤は、錠剤および徐放性カプセルの形態であり得、製薬技術分野で公知の任意の方法によって調製され得る。]
[0154] 本発明における経口投与用の製剤は、別個の単位、例えば、各々既定の量の活性薬剤を含有する、カプセル、ゲルール、ドロップ、カシェ、丸薬、もしくは錠剤として、粉末もしくは顆粒として、水性液体または非水性液体中の活性薬剤の溶液、エマルション、もしくは懸濁液として、または、水中油液体エマルション、もしくは油中水液体エマルションとして、あるいはボーラス等として、提示され得る。好ましくは、これらの組成物は、用量あたり1〜250mg、より好ましくは10〜100mgの活性成分を含有する。]
[0155] 経口投与用の組成物(例えば、錠剤およびカプセル)に関し、「許容可能な担体」という用語には、一般的な賦形剤等のビヒクル、例えば、結合剤、例えば、シロップ、アカシア、ゼラチン、ソルビトール、トラガント、ポリビニルピロリドン(ポビドン)、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ショ糖、およびデンプン;充填剤および担体、例えば、トウモロコシデンプン、ゼラチン、ラクトース、ショ糖、微細結晶性セルロース、カオリン、マンニトール、リン酸二カルシウム、塩化ナトリウム、およびアルギン酸;ならびに、滑剤、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸ナトリウム、および他の金属ステアリン酸塩、グリセロールステアラートステアリン酸、液体シリコーン、タルクワックス、油、およびコロイド状シリカが含まれる。ペパーミント、ウィンターグリーンオイル、サクランボフレーバー等の着香料もまた使用することができる。用量形態を容易に識別可能にするために、着色料を添加することが望ましい場合がある。錠剤はまた、当該技術分野で公知の方法によってコーティングされ得る。
錠剤は、任意に、1つ以上の副成分とともに、圧縮または成形することによって作製され得る。圧縮錠剤は、好適な機械において、任意に、結合剤、滑剤、不活性希釈剤、保存剤、表面活性もしくは分散剤と混合した、粉末または顆粒等の易流動形態の活性薬剤を圧縮することによって調製され得る。成形錠剤は、好適な機械において、不活性液体希釈剤で湿らせた粉末化化合物の混合物を成形することによって作製され得る。錠剤は、任意に、活性薬剤の持続または制御放出を提供するように、コーティングまたは刻み目を入れる、および製剤化され得る。]
[0156] 経口投与に好適な他の製剤としては、着香基材、通常、ショ糖およびアカシアまたはトラガント中に活性薬剤を含むロゼンジ;ゼラチンおよびグリセリン、またはショ糖およびアカシア等の不活性基材中に活性薬剤を含むパスティル;ならびに、好適な液体担体中に活性薬剤を含むうがい薬が挙げられる。]
[0157] 他の投与形態は、静脈内、動脈内、くも膜下腔内、皮下、皮内、腹腔内、または筋肉内に注入され得る、無菌の溶液または滅菌可能な溶液から調製される溶液またはエマルションを含む。注入可能な形態は、典型的に、用量あたり10〜1000mg、好ましくは10〜250mgの活性成分を含有する。]
[0158] 本発明の医薬組成物はまた、坐剤、ペッサリー、懸濁液、エマルション、ローション、軟膏、クリーム、ゲル、スプレー、溶液、または散布剤の形態であり得る。]
[0159] 経皮投与の代替手段は、皮膚パッチの使用によるものである。例えば、活性成分は、ポリエチレングリコールまたは流動パラフィンの水性エマルションから成るクリーム内に組み込むことができる。活性成分はまた、必要とされ得る場合には、かかる安定化剤および保存剤とともに、白ろうもしくは白色軟パラフィン基材から成る軟膏中に、1〜10重量%の濃度で組み込むことができる。]
[0160] 投与量
当業者は、必要以上の実験を行うことなく、被験体に投与するための本組成物のうちの1つの適切な用量を容易に決定することができる。典型的に、医師は、個々の患者に最も好適な実際の投与量を決定し、これは、採用される特定の化合物の活性、該化合物の代謝安定性および作用の長さ、年齢、体重、健康状態全般、性別、食事、投与形態および時間、排泄速度、併用薬物、特定の状態の重篤性、ならびに治療を受ける個人を含む、種々の要因に依存する。本明細書に開示される投与量は、平均的な症例の例示的なものである。当然のことながら、より高いまたは低い用量範囲が有益である個々の事例が存在する可能性があり、そのようなものも本発明の範囲内である。]
[0161] 本発明によると、一般式(I)の化合物の有効量が、特定の状態または疾患に関与するプロテイナーゼを阻害するために投与され得る。当然のことながら、この投与量は、化合物の投与の種類によってさらに修正される。例えば、救急治療のための「有効量」を達成するためには、一般式(I)の化合物の非経口投与が好ましい。水もしくは通常の生理食塩水中に5%ブドウ糖中の化合物、または好適な賦形剤を用いた同様の製剤の静脈内注射が最も効果的であるが、筋肉内ボーラス注射もまた有用である。典型的に、非経口用量は、システインプロテイナーゼを阻害するのに有効な濃度に血漿中の薬物濃度を維持する様態で、約0.01〜約100mg/kg、好ましくは0.1〜20mg/kgである。該化合物は、約0.4〜約400mg/kg/日の1日総用量を達成するためのレベルで、1日1〜4回投与され得る。治療的に有効である本発明の化合物の正確な量、およびかかる化合物が最良に投与される経路は、該薬剤の血中濃度を、治療効果を有するために必要とされる濃度と比較することによって、容易に当業者によって決定される。本発明の化合物のプロドラッグは、任意の好適な方法によって調製され得る。プロドラッグ部分がケトン官能基、具体的には、ケタールおよび/またはヘミケタールであるそれらの化合物に関して、変換は、従来の方法に従って達成され得る。]
[0162] 本発明の化合物はまた、薬物濃度が、骨再吸収を阻害するか、または本明細書に開示される任意の他の治療指標を達成するのに十分であるような様態で、患者に経口投与され得る。典型的に、該化合物を含む医薬組成物は、患者の状態に相応する様態で、約0.1〜約50mg/kgの経口用量で投与される。好ましくは、経口用量は、約0.5〜約20mg/kgである。]
[0163] 本発明の化合物を本発明に従って投与する際、許容されない毒性効果は見込まれない。本発明の化合物は、良好なバイオアベイラビリティを有し得、所与の薬理効果を有することが求められる化合物の濃度を測定するためのいくつかの生物学的アッセイのうちの1つにおいて試験され得る。]
[0164] 組み合わせ
特に好ましい実施形態において、本発明の1つ以上の化合物は、1つ以上の他の活性薬剤、例えば、市販される既存の薬物と組み合わせて投与される。このような場合、本発明の化合物は、1つ以上の他の活性薬剤と、連続的に、同時に、または逐次的に投与され得る。]
[0165] 一般的に、薬物は、併用される場合、より効果的である。特に、併用療法は、主な毒性、作用機構、および耐性機構(複数を含む)の重複を回避するために望ましい。さらに、ほとんどの薬物を、かかる用量間の最短の時間間隔で、それらの最大耐性用量にて投与することもまた望ましい。化学療法薬を組み合わせる主な利点は、生化学的相互作用による付加的なもしくは可能性がある相乗効果を促進し得ること、ならびに耐性の出現も減少し得ることである。]
[0166] 有益な組み合わせは、特定の障害の治療に価値があることが既知である、または推測される薬剤を用いた試験化合物の阻害活性を研究することによって示唆され得る。この手順は、該薬剤の投与の順番、すなわち、送達前、送達と同時、または送達後を決定するためにも使用することができる。かかるスケジューリングは、本明細書に特定するすべての活性薬剤の特長であり得る。]
[0167] 合成

5,5−二環式コアの合成
本発明の一態様は、上に定義する式(I)の化合物を調製するプロセスに関し、前記プロセスは、式(II)の化合物の酸化を含む。]
[0168] ]
[0169] 任意の好適な酸化剤を使用して、(II)の2級アルコール基を対応するケトン(I)に変換することができる。好適な酸化剤は、当業者によく知られている。一例として、酸化は、デスマーチンペルヨージナン反応[Dess,D.B.et al,J.Org.Chem.1983,48,4155、Dess,D.B.et al,J.Am.Chem.Soc.1991,113,7277]を介して、またはSwern酸化[Mancuso,A.J.et al,J.Org.Chem.1978,43,2480]を介して行なわれ得る。代替として、酸化は、SO3/ピリジン/Et3N/DMSO[Parith,J.R.et al,J.Am.Chem.Soc.1967,5505、米国特許第US3,444,216号、Parith,J.R.et al,]、P2O5/DMSO、またはP2O5/Ac2O[Christensen,S.M.et al,Organic Process Research and Development,2004,8,777]を使用して行うことができる。他の代替の酸化試薬としては、活性化ジメチルスルホキシド[Mancuso,A.J.,Swern,D.J.,Synthesis,1981,165]、クロロクロム酸ピリジニウム[Pianeatelli,G.et al,Sythesis,1982,245]、およびJones’試薬[Vogel,A,I.,Textbook of Organic Chemistry,6th Edition]が挙げられる。]
[0170] より好ましくは、該プロセスは、式(II)の化合物を、デスマーチンペルヨージナンで処理するステップを含む。好ましくは、反応は、溶媒としてジクロロメタンを使用して行われる。]
[0171] 1つの好ましい実施形態において、本発明のプロセスは、好適なカルボン酸活性化剤を用いた、R9CONHCH(C6H9R3R4)COOHと式(III、R5=H)の化合物との間の標準的なアミド結合形成を介して、式(III)の化合物を、式(II)の化合物に変換するステップを含み、]
[0172] ]
[0173] 式中、R5は、保護基または水素である。]
[0174] 1つの好ましい実施形態において、保護基R5は、ベンジルオキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、フルオレン−9−イルメトキシカルボニル、1−(ビフェニル−4−イル)−1−メチルエトキシカルボニル、α,α−ジメチル3,5−ジメトキシルベンジルオキシカルボニル、p−メトキシベンジルオキシカルボニル、p−ニトロベンジルオキシカルボニル、アリルオキシカルボニル、およびトリクロロエトキシカルボニルより選択される。]
[0175] さらに好ましくは、R5は、ベンジルオキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル(Boc)、またはフルオレン−9−イルメトキシカルボニル(Fmoc)である。
別の好ましい実施形態において、R5は、Hである。]
[0176] さらに好ましい実施形態において、本発明のプロセスは、式(IV)の化合物を、式(III、R5=H)の化合物に変換するステップを含み、]
[0177] ]
[0178] 式中、Lgは、トシレートもしくはメシラート等の離脱基であり、R5は、先に定義するとおりである。]
[0179] さらにより好ましい実施形態において、本発明のプロセスは、式(IVa、R5=H)の化合物を、式(IIIa)の化合物に、または式(IVb、R5=Cbz)の化合物を、式(IIIb)の化合物に、変換するステップを含む。]
[0180] ]
[0181] 式(IIIa)および(IIIb)の化合物に関して、トシレートの置換は、典型的に、過剰の塩化リチウムを使用して、130℃で行われる。置換は、立体配置の反転とともに進める。]
[0182] 1つの好ましい実施形態において、本発明のプロセスは、式(V)の化合物を、式(IV)の化合物に変換するステップを含む。]
[0183] ]
[0184] より好ましくは、化合物(V)の分子内環化は、保護基R5の除去によって誘導される。好ましくは、本実施形態に関し、R5は、ベンジルオキシカルボニル(Cbz)であり、該プロセスは、パラジウム触媒の存在下で、式(V)の化合物を水素化するステップを含む。]
[0185] 1つの好ましい実施形態において、本発明のプロセスは、式(VI)の化合物を、式(V)の化合物に変換するステップを含む。]
[0186] ]
[0187] 1つの好ましい実施形態において、酸化剤は、mCPBAである。]
[0188] 別の好ましい実施形態において、酸化剤は、ジオキシランである。]
[0189] 酸化剤としてのジオキシランの使用は、文献内で十分に文書化されている[(a)Hodgson,D.M.et al,Synlett,310(2002)、(b)Adam,W.et al,Acc.Chem.Res.22,205,(1989)、(c)Yang,D.et al,J.Org.Chem.,60,3887,(1995)、(d)Mello,R.et al,J.Org.Chem.,53,3890,(1988)、(e)Curci,R.et al,Pure & Appl. Chem.,67(5),811(1995)、(f)Emmons,W.D.et al,J.Amer.Chem.Soc.89,(1955)を参照のこと]。]
[0190] 好ましくは、ジオキシランは、ケトンとのKHSO5の反応によって原位置で生成される。しかしながら、酸化ステップは、単離されたジオキシラン、例えば、アセトンから形成されたジオキシランの原液を使用して行うこともできる。]
[0191] より好ましくは、ジオキシランは、活性成分としてKHSO5を含有する商業的に利用可能な酸化剤である、Oxone(登録商標)を使用して、原位置で生成される。]
[0192] したがって、1つの好ましい実施形態において、請求されるプロセスは、Oxone(登録商標)(2KHSO5・KHSO4・K2SO4)およびケトン共反応体を使用した、式(VI)の化合物の原位置エポキシ化を含む。]
[0193] 上述のとおり、Oxone(登録商標)の活性成分は、一般に一過硫酸カリウムとして知られる、ペルオキシ一硫酸カリウム、KHSO5[CAS−RN10058−23−8](式2KHSO5・KHSO4・K2SO4に三重塩の構成要素として存在する)[ペルオキシ一硫酸水素カリウム(5:3:2:2)、CAS−RN70693−62−8、DuPontより商業的に利用可能]である。Oxone(登録商標)の酸化電位は、その過酸化学から導出され、これは、ペルオキソ硫酸H2SO5(Caro酸としても既知)の第1の中和塩である。
K+-O−S(=O)2(−OOH)
一過硫酸カリウム]
[0194] わずかに塩基性条件(pH7.5〜8.0)の下、過硫酸塩は、ケトン共反応体と反応して、両方の酸素がケトンのカルボニル炭素に結合される、3員環状過酸化物(ジオキシラン)を形成する。次いで、このように形成された環状過酸化物は、アルケン結合へのsyn特異的酸素移動によって、式VIの化合物をエポキシ化する。]
[0195] 好ましくは、ケトンは、式(XIX)であって、]
[0196] ]
[0197] 式中、RaおよびRbは、各々独立して、アルキル、アリール、ハロアルキル、またはハロアリールである。]
[0198] Raおよび/またはRbがアルキルである場合、アルキル基は、直鎖または分岐鎖アルキル基であり得る。好ましくは、アルキル基は、C1-20アルキル基、より好ましくはC1-15、より好ましくはさらにC1-12アルキル基、より好ましくはさらにC1-8またはC1-6アルキル基、より好ましくはC1-4アルキル基である。特に好ましいアルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチルおよびヘキシルが挙げられる。]
[0199] 本明細書において使用する際、「ハロアルキル」という用語は、1つ以上の水素がハロによって置き換えられる、上記のアルキル基を指す。]
[0200] Raおよび/またはRbがアリールである場合、アリール基は、典型的に、C6-12芳香族基である。好ましい例としては、フェニルおよびナフチル等が挙げられる。]
[0201] 本明細書において使用する際、「ハロアリール」という用語は、1つ以上の水素がハロによって置き換えられる、上記のアリール基を指す。
一例として、KHSO5(Oxone(登録商標))と式XVIのケトンとの反応は、以下の式のジオキシランを形成し、]
[0202] ]
[0203] 式中、RaおよびRbは、上に定義するとおりである。]
[0204] より好ましくは、RaおよびRbは、各々独立して、アルキルまたはハロアルキルである。]
[0205] 極めて好ましい実施形態において、RaおよびRbのうちの少なくとも1つは、ハロアルキル、より好ましくは、CF3またはCF2CF3である。]
[0206] 1つの好ましい実施形態において、RaおよびRbは、各々独立して、メチルまたはトリフルオロメチルである。]
[0207] 1つの好ましい実施形態において、ケトンは、アセトンおよび1,1,1−トリフルオロアルキルケトンより選択される。]
[0208] 本発明のより好ましい実施形態において、トリフルオロアルキルケトンは、1,1,1−トリフルオロアセトンまたは1,1,1−トリフルオロ−2−ブタノン、より好ましくは1,1,1−トリフルオロ−2−ブタノンである。]
[0209] 1つの好ましい実施形態において、本発明のプロセスは、式(VII)の化合物を、式(VI)の化合物に変換するステップを含む。]
[0210] ]
[0211] 好ましくは、該プロセスは、式(VII)の化合物を、ピリジン中の塩化トシルで処理するステップを含む。代替として、該プロセスは、式(VII)の化合物を、ジクロロメタンおよびトリエチルアミン中の塩化トシルで処理するステップを含む。]
[0212] 1つの好ましい実施形態において、本発明のプロセスは、式(VIII)の化合物を、式(VII)の化合物に変換するステップを含み、]
[0213] ]
[0214] 式中、Wは、ハロゲンまたはトシルである。
好ましくは、本ステップは、以下のステップを含む。
(a) 式(VIII)の化合物(式中、Wは、ハロゲンまたはOTsである)を、水性アンモニアおよびアルコールと反応させるステップと、
(b) ステップ(a)で形成された生成物を、式(VII)の化合物に変換するステップ。]
[0215] 好ましくは、上記プロセスのステップ(a)および(b)は、ワンポットプロセスである。]
[0216] 1つの特に好ましい実施形態において、R5は、ベンジルオキシカルボニルであり、ステップ(b)は、ステップ(a)で形成された混合物を、塩化ベンジルオキシカルボニルで処理するステップを含む。]
[0217] 好ましくは、Wは、I、BrまたはOTs、より好ましくは、BrまたはOTs、さらにより好ましくはOTsである。]
[0218] 好ましくは、アルコールは、イソプロピルアルコールまたはエタノールである。]
[0219] 本発明の1つの好ましい実施形態において、前記式VIIIの化合物は、式IXの化合物から調製される。]
[0220] ]
[0221] 好ましくは、上記プロセスは、前記式IXの化合物を、メチルリチウムで処理するステップを含む。]
[0222] より好ましくは、式IXの化合物は化合物47であり、式VIIIの化合物は化合物14である。室温での、有機/水性混合物(最も好ましくはイソプロパノール、テトラヒドロフラン、水、塩化アンモニウム混合物)中の、亜鉛粉末による、モノブロモトシレート47の処理により、それぞれ高収率でアルコール14が得られる。さらに、ワンポット変換の完了により、規定の立体化学を有するアルコールVIIが高収率で得られる。]
[0223] ]
[0224] 商業的に利用可能な糖イソソルビドから開始すると、本発明はまた、モノブロモトシレート47の容易な調製を提供する。1つの極めて好ましい調製を、以下のスキーム15に示す。]
[0225] ]
[0226] スキーム15: (a)TsCl、トリエチルアミン、DCM、25℃→50℃、Ar下で20時間、(b)LiBr、DMSO、110℃→120℃、Ar下で10時間、(c)Zn、iPrOH、THF、H2O、NH4Cl、RT、16時間、(d)(i)NH4OH、iPrOH中NH3、75℃、16時間、(ii)Cbz−Cl、Na2CO3、ジオキサン、水。]
[0227] イソソルビド(43)は、ジ−トシレート(42)に変換され、これは、メタノールからの再結晶後に収率97%で得られる。モノ臭素化は、110℃→120℃の温度制御を伴って、DMSO(またはDMF)中の2.5当量臭化リチウムによって達成される。生成物である臭化物を、カラムクロマトグラフィ(74%)による、または大規模合成に魅力的なメタノールからの再結晶による抽出処理および精製後に単離し、良質の物質を含有する55%および母液の最初の産生物を得、これは、バッチ操作からプールされ、後に精製され得る。したがって、スキーム15の方法による、規定の立体化学を有するモノブロモトシレート(47)の調製は、大規模用途に魅力的なものである。室温での、有機/水性混合物(最も好ましくは、イソプロパノール、テトラヒドロフラン、水、塩化アンモニウム混合物)中の、亜鉛粉末によるモノブロモトシレート(47)の処理により、アルコール(14)が得られ、これは、ワンポット変換を介してCbz化合物(18)として誘導体化される。
1つの極めて好ましい実施形態において、6−Cl−5,5−二環式コアは、以下のスキーム1に記述されるステップに従って調製される。]
[0228] (18)のアルコール官能基は、para−トルエンスルホン酸(Ts)として誘導体化され得、(R)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−1−((S)−2,5−ジヒドロフラン−2−イル)エチル4−メチルベンゼンスルホン酸(32b)を得、これが、anti−エポキシド(R)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−1−((1S,2S,5S)−3,6−ジオキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−イル)エチル4−メチルベンゼンスルホナート(33b)を経る。トシレートの水素化(33b)により、遊離アミンが得られ、これが、分子内環化を受け、中間体(74)が得られる。中間体(74)は、130℃でDMF中の過剰の塩化リチウムを使用して、置換を行い、立体配置の反転を伴い、6−クロロ類似体を得る。二環式中間体(69)の2級アミンのウレタン保護、その後のケトンへの酸化により、一般式Iの化合物の固相合成に特に有用な中間体(71)が得られる。]
[0229] 有利に、所望のanti−エポキシドを得るためのエポキシ化は、トシレート基の存在によって誘導される。]
[0230] ]
[0231] スキーム1: (a)TsCl、ピリジン:(b)(i)mCPBA、DCM、または(ii)OXONE(登録商標)、NaHCO3、1,1,1−トリフルオロアセトン、CH3CN、H2O、Na2.EDTA、0℃、または(iii)30% H2O2、CH3CN、MeOH、NaHCO3、(c)Pd−C、H2、エタノール、(d)LiCl、DMF、130℃、(e)Cbz−Cl、Na2CO3、ジオキサン、H2O、(f)Fmoc−Cl、Na2CO3、ジオキサン、H2O、(g)デスマーチンペルヨージナン、無水DCM、RT。]
[0232] 代替として、中間体トシレート(74)を、Cbz保護して、保護類似体(34b)を得、これは、典型的に130℃のDMF中のLiBrによる処理(スキーム1)を介して、塩化物(68)への反転を受け得る。]
[0233] 新規アミノ酸の調製

式Iの化合物の固有の特長である、新規4置換シクロヘキシルグリシンアミノ酸は、種々の既知の一般的な文献のアミノ酸の合成の適応に従って調製され得る。1つのかかる方法において、4置換シクロヘキサン酢酸(例えば、トランス−4−メチルシクロヘキサン酢酸CAS7132−93−6)は、スキーム18(一般方法は、第WO−A−98017626号(49頁)に詳述される)に従って、新規のキラルアミノ酸(例えば、(S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)酢酸(130))に変換される。]
[0234] ]
[0235] スキーム18。(a)(i)塩化ピバロイル、THF、トリエチルアミン、(ii)(S)−4−ベンジル−2−オキサゾリジノン(CAS90719−32−7)、n−BuLi、ヘキサン、(b)(i)KHMDS、THF、トルエン、N2、−78℃、(ii)トリシルアジド、THF、(c)Pd/C、H2、DMF、Boc2O、(d)30% H2O2、LiOH、THF、H2O。]
[0236] 例えば、商業的に利用可能なトランス−(4−メチルシクロヘキシル酢酸(131)(CAS7132−93−6、ABCR GmbH AB168553; Shanghai FWD Chemicals Ltd K7354)は、第WO98017626号(49頁)に詳述される一般方法に従って、エバンス型補助基(Evans auxiliary)(127)に変換された。次いで、アジドの不斉付加を、キラル補助基(127)の脱保護、およびトリシルアジドとの反応によって行う。米国特許第US5128448号に詳述される一般方法に従う、アジド(134)の還元、および同時のBocアミノ保護により、中間体(129)が得られる。最終的に、補助基の加水分解は、米国特許第US5128448号に詳述される一般方法に従って、過酸化水素および水酸化リチウムを用いて行われる。最終生成物(130)は、単純な水抽出後に得られる。]
[0237] スキーム18に従って、代替の4置換シクロヘキサン酢酸を使用し、式Iの化合物の代替的な類似体を得られ得る。例えば、トランス−(4−エチルシクロヘキシル)酢酸(CAS125533−06−4)により、式I(式中、R3=HおよびR4=Et)の化合物が得られ、トランス−(4−メトキシシクロヘキシル)酢酸(CAS879877−61−9)により、式I(式中、R3=HおよびR4=OMe)の化合物が得られ、4−(トリフルオロメチルシクロヘキシル)酢酸(CAS803736−46−1)により、式I(式中、R3=HおよびR4=CF3)の化合物が得られ、トランス−(4−n−プロピルシクロヘキシル)酢酸(CAS71458−18−9)により、式I(式中、R3=HおよびR4=n−プロピル)の化合物が得られ、トランス−(4−イソプロピルシクロヘキシル)酢酸(CAS882658−76−6)により、式I(式中、R3=HおよびR4=イソプロピル)の化合物が得られ、既知のアミノ酸(S)−2−アミノ−2−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)酢酸(CAS754178−25−1、第WO−A−03062265号、実施例XVII、197頁を参照のこと)を介して(4,4−ジメチルシクロヘキシル)酢酸(CAS681448−25−9、第WO−A−04037769号、化合物39C、42頁を参照のこと)により、式I(式中、R3、R4=Me)の化合物が得られ、既知のアミノ酸2−アミノ−2−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)酢酸(CAS769169−46−2)を介して(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)酢酸(CAS915030−40−9、第WO−A−06124490号を参照のこと)により、式Iの化合物(式中、R3、R4=F)が得られる。]
[0238] 他の新規4置換シクロヘキサン酢酸は、Bennani, Y. L.ら(第WO−A−04037769号)により詳細される一般方法に従って、対応する4置換シクロヘキサノン酢酸から容易に調製され得る。]
[0239] ]
[0240] スキーム19。(a)(i)トリエチルホスホノ酢酸、NaH、THF、(b)Pd/C、H2、EtOH、(c)NaOH、EtOH]
[0241] 式(I)の化合物の合成
有機化学の実務に携わる当業者にとって、一般式(I)の化合物は、溶液もしくは固相(固相合成原理の一般総説については、Atherton,E.and Sheppard,R.C.In ‘Solid Phase Peptide Synthesis: A Practical Approach’,Oxford University Press,Oxford,U.K.1989)、またはこれらの組み合わせのいずれかで行われる、多くの化学戦略によって容易に合成され得る。]
[0242] 一般式(I)の化合物は、便宜上、それぞれプロテアーゼのS1、S2およびS3結合部位を占有する3つの構成要素(P1、P2およびP3)の組み合わせと見なされ得る(酵素・基質または酵素・阻害剤複合体内の酵素S−サブサイトおよび基質P−サブサイトの名称の説明については、Berger,A and Schechter,I.,Philos.Trans.R.Soc.Lond.[Biol.],257,249−264,1970を参照のこと)。P1、P2およびP3の抽象概念は、本明細書において、便宜目的でのみ使用され、上記の化合物は、結合形態に関わらず、本発明の範囲内であることが意図される。]
[0243] ]
[0244] 次いで、好適に保護された、および/または活性化された構成要素が調製され、その後他の構成要素とともに化学結合(カップリング)され得、一般式(I)の化合物が得られる。]
[0245] 式(I)の化合物は、以下によって調製され得る。(1)P3およびP2を、二環式6−(S)−クロロテトラヒドロフロ[3,2−b]ピロール−3−オンコアに段階的に添加することによって、または(2)P3−P2前駆体分子との二環式6−(S)−クロロテトラヒドロフロ[3,2−b]ピロール−3−オンコアの反応によって、または(3)二環式6−(S)−クロロテトラヒドロフロ[3,2−b]ピロール−3−オンコアの形成前、すなわち、酸化ステップの前、もしくは分子内環化ステップの前に、P3−P2基を導入することによって。]
[0246] したがって、構成要素のカップリングの代替の順序、例えば、P2+P1→P2−P1、次いで、P3→P3−P2−P1の添加、またはP3+P2→P3−P2、次いで、P1→P3−P2−P1の添加が可能である。これらの組み合わせの各々において、P1、P2もしくはP3構成要素の各々は、カップリング後にさらに変換され、最終化合物をもたらす、追加の代替の官能基を含有し得る。例えば、P1構成要素のケトン官能基は、構成要素の連結中にケタールとして保護され、カップリング反応の完了後の加水分解によって最終ケトンに変換され得る。代替として、P1構成要素のケトン官能基は、最初に対応するアルコール等のより低い酸化状態を介して導入され、カップリング反応の完了後、アルコールの酸化によって再導入され得る。代替として、P1構成要素のケトン官能基は、固相合成に好適なセミカルバゾンによって保護され(例えば、国際公開第WO02/057270号、およびそこに引用される参考文献を参照のこと)、カップリング反応の完了後、加酸分解反応によって固相から解放され得る。]
[0247] 構成要素のカップリングによって形成された化学結合は、活性化されたカルボン酸の、それぞれ1級および2級アミンとの反応を介して形成される、2級アミド(P3−P2)または3級アミド(P2−P1)である。多くの方法が、アミンへのカップリングの前の、カルボン酸の活性化に利用可能であり、原則として、これらの方法のいずれも本明細書において使用され得る。典型的なカルボン酸の活性化方法は、アジド方法、混合無水物法(例えば、クロロギ酸イソブチルを介して)、カルボジイミド法(例えば、ジシクロヘキシルカルボジイミド、ジイソプロピルカルボジイミド、1−エチル−3−(3’−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドを介して)、活性エステル法(例えば、p−ニトロフェニルエステル、N−ヒドロキシコハク酸イミドエステル、ペンタフルオロフェニルエステルを介して)、ウロニウム法(例えば、HBTU、PyBop、BOPの添加を介して)、カルボニルジイミダゾール法、またはフッ化アシルもしくは塩化アシルの前形成を介して、例示されるが、これらに制限されない。一部の例において、カップリング反応は、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、もしくは4−ジメチルアミノピリジン等のさらなる活性化触媒の添加によって強化され得る。カルボン酸の活性化技術および活性化添加物の使用の一般説明は、Bodanszky,M.‘Principles of Peptide Synthesis’,2nd rev.ed.,Springer−Verlag,Berlin,1993、およびそこに引用される参考文献に見ることができる。]
[0248] P2アミノ酸構成要素のα−アミノ基は、通常、望ましくない自己縮合生成物の形成を回避するように、P1構成要素へのカップリング反応中に保護される。α−アミノ保護の技術は、ペプチド化学において公知であり(例えば、Bodanszky,M.‘Principles of Peptide Synthesis’,2nd rev.ed.,Springer−Verlag,Berlin,1993、およびそこに引用される参考文献を参照のこと)、例示的な保護基としては、9−フルオレニルメトキシカルボニル(Fmoc)、tert−ブトキシカルボニル(Boc)、ベンジルオキシカルボニル(Cbz)、アリルオキシカルボニル(Alloc)、およびトリクロロエトキシカルボニル(Treoc)が挙げられるが、これらに限定されない。Fmoc基は、固相合成に特に適しており(例えば、Atherton,E.;Sheppard,R.C.in Solid Phase Peptide Synthesis A Practical Approach葬,IRL Press,Oxford,U.K.,1989を参照のこと)、典型的には、20%v/vジメチルホルムアミド中のピペリジン、または1%v/vジメチルホルムアミド中の1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセンによる処理によって除去される。Boc基は、溶液相合成に特に適しており、典型的には、トリフルオロ酢酸ベースの混合物、またはジオキサンもしくは酢酸エチル中のHClによる処理によって除去される。Cbz基も、溶液相合成に特に適しており、典型的には、水素による接触水素化およびパラジウム触媒作用によって、または酢酸中のHBrによる処理によって除去される。一度カップリングシーケンスが完了すると、いずれの保護基も、保護基の選択によって決定されるどのような様態においても除去される(保護基、およびそれらのそれぞれの安定性、ならびに除去方法の一般説明については、Greene,T.W.and Wuts,P.G.M. ‘Protective Groups in Organic Synthesis’ John Wiley and Sons,New York,1991、およびその中の参考文献を参照のこと)。]
[0249] 最も単純な例において、カルボン酸としての一般式(I)の化合物の左側部分全体(すなわち、P3−P2)は、従来の有機化学方法によって溶液中で調製され、化合物(IIb)、(IIc)および(IId)等のケトン、アルコールまたはケタール中間体にカップリングすることができる。次いで、アルコール中間体(例えば、DCM中のデスマーチンペルヨージナン)の酸化、またはケタール中間体の加酸分解切断により、一般式(I)の化合物が得られる。アルコール酸化経路は、一般式(I)の化合物が、トリフルオロ酢酸(これは、固相合成の各々において使用される最終試薬である)に不安定な置換基を含有する場合、特に有用である。]
[0250] ]
[0251] これらの異なるカップリング法の例は、これまでに詳述されており((i)Quibell,M.et.al.,Bioorg.Med.Chem.13,609−625,2005、(ii)Wang,Y.et.al.,Bioorg.Med.Chem Lett.15,1327−1331,2005を参照のこと)、最適な合成経路は、一般式(I)の標的化合物の特定の置換基の組み合わせに依存する。]
[0252] より詳細には、一般式(I)の化合物の合成に対する1つの好ましい戦略は、以下を含む。]
[0253] 溶液中の適切に官能化および保護された二環式ケトンもしくは二環式アルコール構成要素の調製、
構成要素の、(a)合成条件に安定しているが、合成の最後に開裂に容易に不安定である、リンカーを介した固相への付着(固相合成に適用される「リンカー」機能の例については、James,I.W.,Tetrahedron,55(Report No 489),4855−4946,1999を参照のこと)、
分子の残りを構築するための、固相有機化学(Brown,R.D.J.Chem.Soc.,Perkin Trans.1,19,3293−3320,1998を参照のこと)、
固相から溶液への化合物の開裂、ならびに
開裂処理および化合物の分析。]
[0254] 一般式(I)の化合物の合成のための第2の戦略は、以下を含む。]
[0255] (a)溶液中での適切に官能化および保護された二環式中間体構成要素の調製。溶液相化学のための好ましい保護基は、9−フルオレニルメトキシカルボニル(Fmoc)、Nα−tert−ブトキシカルボニル(Boc)、Nα−ベンジルオキシカルボニル(Cbz)、およびNα−アリルオキシカルボニル基(Alloc)である。
ステップ(a)で得られた構成要素の、一般式(I)の化合物への変換のための標準的な有機化学方法。]
[0256] 上述のとおり、本発明の1つの好ましい実施形態において、式(I)の化合物は、例えば、Quibell,M et al,Bioorg.Med.Chem,13,609−625,2005に記載される、従来の溶液相化学(特に、スキーム3および4を参照のこと)を使用して調製され得る。該溶液相戦略は、典型的に多グラムから多キログラム規模で、より多くの量の好ましい類似体を生成することができる点で魅力的である。]
[0257] 本発明の代替の好ましい実施形態において、式(I)の化合物は、例えば、Quibell M,et al Bioorg.Med.Chem,12,5689−5710,2004(特に、スキーム3および第3.2項を参照のこと)、ならびにそこに引用される参考文献、また、Bioorg.Med.Chem,13,609−625,2005(スキーム5および第2.2項を参照のこと)、ならびにそこに引用される参考文献に記載される、従来の固相化学を使用して調製され得る。該固相戦略は、典型的に、確立された平行合成方法論を介して、5〜100mg規模で、何千もの類似体を生成することができる点で魅力的である(例えば、(a)Bastos,M.;Maeji,N.J.;Abeles,R.H.Proc.Natl.Acad.Sci.USA,92,6738−6742,1995を参照のこと)。]
[0258] 該合成戦略は、当該技術分野でこれまでに説明されている一般的なマルチピン技術を使用して、ヒドラジドリンカー結合を介した、ケトン官能基の可逆的固定に基づく(WattsJ.et al,Bioorg.Med.Chem.12(11),2903,2004、Quibell M.,et al,Bioorg.Med.Chem.5689−5710,2004、Grabowksa U.et al,J.Comb.Chem.2000,2(5),475)。]
[0259] 式(III、R5=Fmoc)の化合物は、対応するケトンに酸化され(例えば、XVI、スキーム3)、阻害剤分子(I)の固相合成に利用され得る。アルデヒドもしくはケトンの固相連結は、種々の方法によってこれまでに説明されている(例えば、(a)James,I.W.,1999、(b)Lee,A.,Huang,L.,Ellman,J.A.,J.Am.Chem.Soc,121(43),9907−9914,1999、(c)Murphy,A.M.,et al,J.Am.Chem.Soc,114,3156−3157,1992を参照のこと)。アルキルケトン官能基の可逆的連結が可能である好適な方法は、これまでに説明される化学の組み合わせによる。セミカルバジド、4−[[(ヒドラジンカルボニル)アミノ]メチル]シクロヘキサンカルボン酸トリフルオロアセテート(Murphy,A.M.,et al,J.Am.Chem.Soc,114,3156−3157,1992)は、スキーム3に示され、Fmoc保護された6−(S)−クロロテトラヒドロフロ[3,2−b]ピロール−3−オン(71)の連結によって例示されるように、利用され得る。]
[0260] ]
[0261] スキーム3: (a)90% EtOH/H2O/1.5当量NaOAc/4−[[(ヒドラジンカルボニル)−アミノ]メチル]−シクロヘキサンカルボン酸トリフルオロアセテート中の(71)、2時間還流。(b)3当量の構築物(XVII)/3当量HBTU/3当量HOBt/6当量NMM、NH2−固相、DMF、RT、o/n。(c)20%ピペリジン/DMF、30分。(d)P3−P2を導入するさまざまな化学、(e)TFA/H2O(95:5、v/v)、RT、2時間。]
[0262] 構築物(XVII)は、エタノール/酢酸ナトリウム水溶液中で還流することによって、リンカー分子と6−(S)−クロロテトラヒドロフロ[3,2−b]ピロール−3−オン(71)の反応を介して調製される。標準的な固相技術(例えば、Atherton,E.and Sheppard,R.C.,1989を参照のこと)を使用して、構築物を、(XVII)の遊離カルボン酸官能基を介して、アミノ官能化された固相に固定し、負荷された構築物(XVIII)を提供する。負荷された構築物(XVIII)を、左側部分「P3−P2」を導入するために、商業的に利用可能、または文献内の広範なカルボン酸と反応させる。]
[0263] [R9−CO]シントンの導入のための好ましいカルボン酸は、以下の代表的な例でもって、文献内で既知である。フラン−2−カルボン酸、5−クロロフラン−2−カルボン酸、チオフェン−2−カルボン酸、5−クロロチオフェン−2−カルボン酸、フラン−3−カルボン酸、5−クロロフラン−3−カルボン酸、チオフェン−3−カルボン酸、5−クロロチオフェン−3−カルボン酸、オキサゾール−2−カルボン酸、オキサゾール−5−カルボン酸、1,3,4−オキサジアゾール−2−カルボン酸、チアゾール−2−カルボン酸、チアゾール−5−カルボン酸、1,3,4−チアジアゾール−2−カルボン酸、安息香酸、3−メチル安息香酸、3−クロロ安息香酸、3−フルオロ安息香酸、3−ブロモ安息香酸、3−メトキシ安息香酸、3−ニトロ安息香酸、3,5−ジフルオロ安息香酸、ニコチン酸(CAS59−67−6)、5−フルオロニコチン酸、5−クロロニコチン酸、5−メトキシニコチン酸、5−ニトロニコチン酸、ピリミジン−5−カルボン酸(CAS4595−61−3)、イソニコチン酸、2−フルオロイソニコチン酸、3−(1H−ピロール−1−イル)安息香酸(CAS61471−45−2)、3−(1H−ピラゾール−1−イル)安息香酸(CAS264264−33−7)、3−(1H−イミダゾール−1−イル)安息香酸(CAS108035−47−8)、3−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)安息香酸(CAS335255−82−8)、3−(4H−1,2,4−トリアゾール−4−イル)安息香酸(CAS335255−80−6)、3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)安息香酸(CAS167626−64−4)、3−(1H−テトラゾール−1−イル)安息香酸(CAS204196−80−5)、3−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)安息香酸(CAS90556−58−4)、3−(1H−イミダゾール−5−イル)安息香酸(CAS912569−71−2)、3−(1H−イミダゾール−2−イル)安息香酸(CAS391668−62−5)、3−(4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)安息香酸(CAS876715−37−6)、3−(1H−テトラゾール−5−イル)安息香酸(CAS73096−39−6)、3−(1H−ピラゾール−3−イル)安息香酸(CAS850375−11−0)、3−(フラン−2−イル)安息香酸(CAS35461−99−5)、3−(チオフェン−2−イル)安息香酸(CAS29886−63−3)、3−(イソオキサゾール−5−イル)安息香酸(852180−44−0)、3−(イソチアゾール−5−イル)安息香酸(CAS904085−98−9)、3−(オキサゾール−5−イル)安息香酸(CAS252928−82−8)、3−(チアゾール−5−イル)安息香酸(CAS252928−84−0)、3−(オキサゾール−2−イル)安息香酸(CAS473538−18−0)、3−(チアゾール−2−イル)安息香酸(CAS847956−27−8)、3−(フラン−3−イル)安息香酸(CAS168619−07−6)、3−(チオフェン−3−イル)安息香酸(CAS20608−89−3)、3−(2−メチルチアゾール−4−イル)安息香酸(CAS28077−41−0)、3−(1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)安息香酸(CAS912577−30−1)、3−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)安息香酸(CAS915707−39−0)、3−(2−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)安息香酸(CAS898289−59−3)、3−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)安息香酸(CAS915707−45−8)、3−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)安息香酸(CAS628297−55−2)、3−(ピリジン−4−イル)安息香酸、3−(ピリミジン−4−イル)安息香酸、3−(ピリジン−3−イル)安息香酸(CAS4385−77−7)、3−(ピリミジン−5−イル)安息香酸(CAS852180−74−6)、3−(ピリジン−2−イル)安息香酸(CAS4467−07−6)、3−(ピリミジン−2−イル)安息香酸(CAS579476−26−9)、ベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸(3622−35−3)、1H−インドール−5−カルボン酸(1670−81−1)、1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−6−カルボン酸(CAS23814−12−2)、ベンゾ[c][1,2,5]オキサジアゾール−5−カルボン酸(CAS19155−88−5)、6−ヒドロキシピコリン酸(CAS19621−92−2)、2,3−ジオキソ1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリン−6−カルボン酸、2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−カルボン酸(CAS70639−77−9)、2−オキソインドリン−5−カルボン酸(CAS102359−00−2)、2−オキソインドリン−6−カルボン酸(CAS334952−09−9)、2,3−ジオキソインドリン−5−カルボン酸(CAS25128−32−9)、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−7−カルボン酸(CAS214848−62−1)、4−(メチルスルホンアミド)安息香酸(CAS7151−76−0)、2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b]アゼピン−7−カルボン酸(CAS117030−69−0)。]
[0264] 本発明を、一例として、さらに説明する。

実施例
一般手順
溶媒は、他に示さない限り、ROMILLtd, U.K.から、SpSまたはHi−Dryグレードで購入した。BrukerDPX400(400MHz 1H周波数および100MHz 13C周波数;QXIプローブ)またはBruker Avance 500MHz(ATMを有するTXIプローブ)上に、示される溶媒中で、1H NMRおよび13C NMRを得た。化学シフトは、100万分の1(δ)で表わされ、溶媒の残留信号に言及される。カップリング定数(J)は、Hzで表される。すべての分析HPLCは、溶媒A(0.1%トリフルオロ酢酸(TFA)水溶液)と溶媒B(90%アセトニトリル/10%溶媒A)との混合物を用い、215および/または254nmの紫外線検出を用いる自動のAgilentシステム上で、Phenomenex Jupiter C4、5μ、300A、250ラ4.6mmにより得た。特記しない限り、Aに対して勾配10〜90%Bを、1.5mL/分で25分間にわたり、完全分析HPLCに対して行った。Phenomenex Luna C8、5μ、300A、50×2.0mm上で、0.6mL/分で10分間にわたり、Aに対して勾配10〜90%Bを有する、自動のAgilent HPLCシステムを用いて、Agilent1100シリーズLC/MSD上にてHPLC−MS分析を行った。半分取HPLC精製法を、215および/または254nmの紫外線検出を用いる自動Agilentシステム上で、25分間にわたり4mL/分で、Aに対して勾配10〜90%Bを用いて、Phenomenex Jupiter C4,5μ、300A、250×10mm上で行った。シリカゲル60(Merck9385)上で、またはisolute SPEフラッシュシリカカラム(Biotage,Hengoed,UK)を用いて、フラッシュカラム精製法を行った。
ベンジル(R)−2−((S)−2,5−ジヒドロフラン−2−イル)−2−ヒドロキシエチルカルバメート(18)の調製。(i)(3R,3aS,6S,6aS)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3,6−ジイルビス(4−メチルベンゼンスルホナート)(42)の調製。ピリジン(315mL)中のp−塩化トルエンスルホニル(57.4g、301mmol)およびイソソルビド(43)(20g、137mmol)の撹拌溶液を、アルゴン雰囲気下で、95℃で4.5時間加熱し、その後、氷水(1L)に注ぐ前に、周囲温度で16時間静置した。水性物を、ジクロロメタン(2×500mL)で抽出し、その後、混合した有機層を、水(2×500mL)で洗浄し、その後、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、その後、真空中で留去し、粘性油(65.22g)を残した。油を、熱メタノール(350mL)から結晶化した。白色固体を、真空中で濾過することにより収集し、その後、メタノール(100mL)で洗浄し、真空中で乾燥させ、白色固体として、ジトシレート(42)(45.87g、74%)を得た。TLC(Rf=0.30,EtOAc:ヘプタン2:3),分析HPLC単一の主要ピーク,Rt=20.219分,HPLC−MS455.1[M+H]+,931.2[2M+Na]+,[α]D20+57.2°(c=10.2,CHCl3);δH(500MHz,CDCl3) 2.44(6H,s,CH3),3.68(1H,dd,J=9.80および6.46Hz,CH2),3.82−3.87(2H,m,CH2),3.94(1H,d,J=11.28Hz,CH2),4.46(1H,d,J=4.44Hz,CHCHOTs),4.58(1H,t,J=4.74Hz,CHCHOTs),4.82−4.86(2H,m,CHOTs),7.32−7.36(4H,m,芳香族CH3CCH),7.74−7.80(4H,m,芳香族OSO2CCH)。]
[0265] (ii)(3S,3aS,6S,6aS)−6−ブロモヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル4−メチルベンゼンスルホナート(47)の調製。臭化リチウム(9.6g、110.1mmol)を、アルゴン雰囲気下で、ジメチルスルホキシド(100mL)中のジトシレート(42)(20.0g、44.05mmol)の撹拌溶液に添加した。混合物を、110℃で5時間加熱し、その後、周囲温度で3日間静置し、その後、90℃で3.5時間加熱した。混合物を、水(250mL)で希釈し、tert−ブチルメチルエーテル(4×125mL)で抽出し、その後、有機相を、水(3×125mL)、食塩水(125mL)で順次洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、真空中で留去し、茶色油(16.8g)を残した。酢酸エチル:ヘプタンの混合物0:100〜30:70で溶出するシリカ上のフラッシュクロマトグラフィにより、淡黄色固体として、ブロモトシレート(47)(11.88g、74%)を得た。TLC(Rf=0.30,EtOAc:ヘプタン1:3);分析HPLC主要ピーク,Rt=18.050分;HPLC−MS381.0/383.0[M+H2O+H]+,385.0/387.0[M+Na]+;[α]D18+51.0°(c=5.0,CHCl3);δH(500MHz,CDCl3) 2.45(3H,s,CH3),3.84(1H,dd,J=11.19および3.51Hz,CH2),4.05−4.15(3H,m,CH2),4.28(1H,d,J=3.40Hz,CHBr),4.78(1H,d,J=3.37Hz,CHCH),4.84(1H,d,J=3.42Hz,CHOTs),4.90(1H,d,J=3.37Hz,CHCH),7.36(2H,brd,J=7.98Hz,芳香族CH3CCH),7.79(2H,brd,J=8.32Hz,芳香族OSO2CCH)。]
权利要求:

請求項1
式(I)の化合物、またはその薬剤として許容可能な塩、水和物、複合体、もしくはプロドラッグであって、式中、R3およびR4のうちの一方はHであり、他方は、C1-6−アルキル、C1-6−ハロアルキル、C1-6−アルコキシおよびC6-12−アラルキルより選択されるか、または、R3およびR4は、各々独立して、C1-6−アルキルおよびハロより選択され、R9は、より選択され、式中、X1、X2、X3、X4、X14、X15、X16およびX20は、X1、X2、X3、X4、X14、X15、X16およびX20のうちの多くとも2つが、N、C−ハロおよびC−(C1-6−アルコキシ)より選択されるように、各々独立して、CH、C−(C1-6−アルキル)、C−(C1-6−アルコキシ)、C−ハロおよびNより選択され、X5、X6、X7およびX8は、X5、X6、X7およびX8のうちの多くとも1つが、N、C−ハロ、C−OHまたはC−(C1-6−アルコキシ)であるように、各々独立して、CH、C−(C1-6−アルキル)、C−(C1-6−アルコキシ)、C−ハロ、NおよびC−OHより選択され、X9およびX12は、各々独立して、CH、C−(C1-6−アルキル)、C−(C1-6−アルコキシ)、C−ハロおよびNより選択され、X10およびX11は、各々独立して、CH、C−(C1-6−アルキル)、C−(C1-6−アルコキシ)、C−ハロ、NおよびR10より選択され、X19は、CH、C−(C1-6−アルキル)、C−(C1-6−アルコキシ)、C−C(O)NH2、C−C(O)NH(C1-6−アルキル)、C−C(O)N(C1-6−アルキル)2、C−ハロおよびNより選択され、X18は、CH、C−(C1-6−アルキル)、C−(C1-6−アルコキシ)、C−NH2、C−N(C1-6−アルキル)2、C−NH(C1-6−アルキル)、C−NHC(O)C1-6−アルキル、C−ハロおよびNより選択され、または、X19がCH、C−(C1-6−アルキル)、もしくはC−ハロである場合、X18は、さらに、C−C(O)NH2およびC−C(O)N(C1-6−アルキル)2より選択され、X13およびX17は、各々独立して、O、S、NHおよびN−(C1-6−アルキル)より選択され、X22およびX24は、各々独立して、CH2、CH−(C1-6−アルキル)、O、S、NH、NMeおよび−C=Oより選択され、X23は、CH2、CH−(C1-6−アルキル)、C−(C1-6−アルキル)2、NHおよびNMeより選択され、または、X22あるいはX24のいずれかが、−C=O以外である場合、X23は、さらに、−C=Oもしくは−S(O)2であり得、X25は、O、S、NHおよびN(C1-6−アルキル)より選択され、X26、X27、X28およびX29は、X26、X27、X28およびX29のうちの多くとも2つが、C−(C1-6−アルコキシ)、C−OH、C−ハロおよびNより選択されるように、各々独立して、CH、C−(C1-6−アルキル)、C−(C1-6−アルコキシ)、C−OH、C−ハロおよびNより選択され、X30は、CH2、CH2CH2、NH、NMe、O、Sおよび−C=Oより選択され、X31は、CH2、NHおよびNMeより選択され、または、X30が−C=O、OもしくはS以外である場合、X31は、さらに、−C=OもしくはOであり得、X32は、CH2、CH2CH2、NH、NMeおよび−C=Oより選択され、X33は、CH2、NHおよびNMeより選択され、または、X32が、−C=O以外である場合、X33は、さらに、−C=OもしくはOであり得、X34は、NHおよびNMeより選択され、R10は、より選択され、式中、T1、T2、T3およびT4は、T1、T2、T3およびT4のうちの多くとも1つが、C−(C1-6−アルコキシ)、C−NH2、C−NH(C1-6−アルキル)、C−N(C1-6−アルキル)2もしくはC−ハロであるように、各々独立して、CH、C−(C1-6−アルキル)、C−(C1-6−アルコキシ)、C−NH2、C−NH(C1-6−アルキル)、C−N(C1-6−アルキル)2、C−ハロおよびNより選択され、T5は、O、S、NHおよびN(C1-6−アルキル)より選択され、T6、T7、T8、T9およびT10は、T6、T7、T8、T9およびT10のうちの多くとも2つが、C−(C1-6−アルコキシ)、C−NH2、C−NH(C1-6−アルキル)、C−N(C1-6−アルキル)2、C−ハロおよびNより選択されるように、各々独立して、CH、C−(C1-6−アルキル)、C−(C1-6−アルコキシ)、C−NH2、C−NH(C1-6−アルキル)、C−N(C1-6−アルキル)2、C−ハロおよびNより選択され、T11は、CH2、NHおよびN(C1-6−アルキル)より選択され、T12は、CH2、NH、N(C1-6−アルキル)および−C=Oより選択され、T13およびT14は、各々独立して、CH、C−(C1-6−アルキル)およびC−ハロより選択され、T15は、O、NHおよびN(C1-6−アルキル)より選択され、T16は、CH2および−C=Oより選択され、または、R10は、H、C1-6−アルキル、OH、C1-6−アルコキシ、NO2、ハロ、CN、C(O)NH2、C(O)NH(C1-6−アルキル)、C(O)N(C1-6−アルキル)2、C(O)NH(C3-6−シクロアルキル)、S(O)2NH2、S(O)2(C1-6−アルキル)、S(O)2NH(C1-6−アルキル)、S(O)2N(C1-6−アルキル)2、S(O)2NH(C3-6−シクロアルキル)および(CH2)n−NR11R12より選択され、式中、nは、0または1であり、R11は、C1-6−アルキル、C(O)C1-6−アルキル、C(O)(C3-6−シクロアルキル)、C(O)(アリール)、C(O)NH2、C(O)NH(C1-6−アルキル)、C(O)N(C1-6−アルキル)2、C(O)NH(C3-6−シクロアルキル)、C(O)O(C1-6−アルキル)、C(O)O(C3-6−シクロアルキル)、C(O)O(アリール)、S(O)2(C1-6−アルキル)、S(O)2(C3-6−シクロアルキル)、S(O)2NH2、S(O)2NH(C1-6−アルキル)、S(O)2N(C1-6−アルキル)2、S(O)2NH(C3-6−シクロアルキル)およびS(O)2(アリール)より選択され、R12は、HおよびC1-6−アルキルより選択される。R13は、C(O)NH2、C(O)NH(C1-6−アルキル)、C(O)N(C1-6−アルキル)2、C(O)NH(C3-6−シクロアルキル)、S(O)2NH2、S(O)2(C1-6−アルキル)、S(O)2NH(C1-6−アルキル)、S(O)2N(C1-6−アルキル)2、S(O)2NH(C3-6−シクロアルキル)および(CH2)n−NR14R15より選択され、式中、nは、0または1であり、R14は、H、C1-6−アルキル、C(O)C1-6−アルキル、C(O)(C3-6−シクロアルキル)、C(O)(アリール)、C(O)NH2、C(O)NH(C1-6−アルキル)、C(O)N(C1-6−アルキル)2、C(O)NH(C3-6−シクロアルキル)、C(O)O(C1-6−アルキル)、C(O)O(C3-6−シクロアルキル)、C(O)O(アリール)、S(O)2(C1-6−アルキル)、S(O)2(C3-6−シクロアルキル)、S(O)2NH2、S(O)2NH(C1-6−アルキル)、S(O)2N(C1-6−アルキル)2、S(O)2NH(C3-6−シクロアルキル)およびS(O)2(アリール)より選択され、R15は、HおよびC1-6−アルキルより選択される、化合物、またはその薬剤として許容可能な塩、水和物、複合体、もしくはプロドラッグ。
請求項2
R3は、Hであり、R4は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、tert−ブチル、トリフルオロメチル、メトキシ、エトキシ、およびベンジルより選択され、またはR3およびR4の両方は、メチルまたはフルオロまたはクロロより選択され、X1、X2、X3、X4、X14、X15、X16およびX20は、X1、X2、X3、X4、X14、X15、X16およびX20のうちの多くとも2つが、NまたはC−ClまたはC−OMeより選択されるように、独立して、CH、CMe、C−OMe、C−F、C−ClおよびNより選択され、X5、X6、X7およびX8は、X5、X6、X7およびX8のうちの多くとも1つが、NまたはC−ClまたはC−OHまたはC−OMeより選択されるように、独立して、CH、CMe、C−OMe、C−F、C−Cl、NおよびOHより選択され、X9およびX12は、独立して、CH、CMe、C−OMe、C−F、C−ClおよびNより選択され、X10およびX11は、独立して、CH、CMe、C−OMe、C−F、C−Cl、NおよびR10より選択され、X19は、CH、CMe、C−OMe、C−C(O)NH2、C−C(O)NMe2、C−F、C−ClおよびNより選択され、X18は、CH、CMe、C−OMe、C−NH2、C−NMe2、C−NHMe、C−NHC(O)Me、C−F、C−ClおよびNより選択され、または、X19がCH、CMeもしくはC−Fである場合、X18は、さらに、C−C(O)NH2およびC−C(O)NMe2より選択され得、X13およびX17は、独立して、O、S、NHおよびNMeより選択され、X22およびX24は、独立して、CH2、CHMe、O、S、NH、NMeおよび−C=Oより選択され、X23は、CH2、CHMe、CMe2、NHおよびNMeより選択され、または、X22あるいはX24のいずれかが、−C=O以外である場合、X23は、さらに、−C=Oもしくは−S(O)2であり得、X25は、O、S、NHおよびNMeより選択され、X26、X27、X28およびX29は、X26、X27、X28およびX29のうちの多くとも2つが、C−OMe、C−Cl、C−BrおよびNより選択されるように、独立して、CH、CMe、C−OMe、C−F、C−Cl、C−BrおよびNより選択され、X30は、CH2、CH2CH2、NH、NMe、O、Sおよび−C=Oより選択され、X31は、CH2、NHおよびNMeより選択され、または、X30が−C=O、OもしくはS以外である場合、X31は、さらに、−C=OもしくはOであり得、X32は、CH2、NH、NMeおよび−C=Oより選択され、X33は、CH2、NHおよびNMeより選択され、または、X32が、−C=O以外である場合、X33は、さらに、−C=OもしくはOであり得、X34は、NHおよびNMeより選択され、T1、T2、T3およびT4は、T1、T2、T3およびT4のうちの多くとも1つが、C−OMe、C−NH2、C−NHMe、C−NMe2、C−FおよびC−Clより選択されるように、独立して、CH、CMe、C−OMe、C−NH2、C−NHMe、C−NMe2、C−F、C−ClおよびNより選択され、T5は、O、S、NHおよびNMeより選択され、T6、T7、T8、T9およびT10は、T6、T7、T8、T9およびT10のうちの多くとも2つが、C−OMe、C−NH2、C−NHMe、C−NMe2、C−F、C−ClおよびNより選択されるように、独立して、CH、CMe、C−OMe、C−NH2、C−NHMe、C−NMe2、C−F、C−ClおよびNより選択され、T11は、CH2、NHおよびNMeより選択され、T12は、CH2、NH、NMeおよび−C=Oより選択され、T13およびT14は、独立して、CH、CMe、C−FおよびC−Clより選択され、T15は、O、NHおよびNMeより選択され、T16は、CH2および−C=Oより選択され、または、R10は、H、Me、OH、OMe、OEt、OiPr、NO2、F、Cl、Br、CN、C(O)NH2、C(O)NHMe、C(O)NMe2、および(CH2)n−NR11R12より選択され、式中、nは、0または1であり、R11は、H、Me、アセチル、C(O)NH2、C(O)NMe2より選択され、R12は、HおよびMeより選択され、R13は、C(O)NH2、C(O)NHMe、C(O)N(Me)2、C(O)NH(シクロプロピル)、S(O)2NH2、S(O)2(Me)、S(O)2NH(Me)、S(O)2N(Me)2、S(O)2NH(シクロプロピル)および(CH2)n−NR14R15より選択され、式中、nは、0または1であり、R14は、H、Me、C(O)Me、C(O)(シクロプロピル)、C(O)Ph、C(O)NH2、C(O)NH(Me)、C(O)N(Me)2、C(O)NH(シクロプロピル)、C(O)O(Me)、C(O)O(シクロプロピル)、C(O)OPh、S(O)2(Me)、S(O)2(シクロプロピル)、S(O)2NH2、S(O)2NH(Me)、S(O)2N(Me)2、S(O)2NH(シクロプロピル)およびS(O)2Phより選択され、R15は、HおよびMeより選択される、請求項1に記載の化合物。
請求項3
式Iaのものであり、式中、R3、R4およびR9は、請求項1に定義するとおりである、請求項1または請求項2に記載の化合物。
請求項4
式Ibのものであり、式中、R3、R4およびR9は、請求項1に定義するとおりである、請求項1または請求項2に記載の化合物。
請求項5
R3は、Hであり、R4は、メチル、エチル、プロピル、トリフルオロメチルおよびベンジルより選択される、先行請求項のいずれかに記載の化合物。
請求項6
R3およびR4は、各々独立して、メチル、フルオロおよびクロロより選択される、請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載の化合物。
請求項7
R3およびR4は、両方ともメチルである、請求項6に記載の化合物。
請求項8
式Icのものであり、式中、R9は、請求項1に定義されるとおりである、請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載の化合物。
請求項9
R9は、より選択され、式中、X1、X2、X3、X4、X5、X6、X7、X8、X9、X10、X11、X13、X14、X15、X16、X17、X18、X19、X22、X23、X24、X25、X30、X31、X34、R10およびR13は、請求項1に定義するとおりである、先行請求項のいずれかに記載の化合物。
請求項10
R9は、より選択され、式中、X1、X2、X3、X4、X7、X10、X17、X18、X19、X25、X30、X31、R10およびR14は、請求項1に定義するとおりである、先行請求項のいずれかに記載の化合物。
請求項11
R9は、より選択され、式中、アリール、X18、X19、X23、X25は、請求項1に定義するとおりであり、X2およびX3は、各々独立して、CH、CMeおよびC−Fより選択され、X30は、CH2、CH2CH2、NH、NMeおよびOより選択され、X31は、CH2、NHおよびNMeより選択され、または、X30がNHまたはNMeである場合、X31は、さらに、−C=Oであり得、R14は、C(O)Me、C(O)(シクロプロピル)、C(O)NH2、C(O)NH(Me)、C(O)N(Me)2、C(O)NH(シクロプロピル)、C(O)O(Me)、C(O)O(シクロプロピル)、S(O)2(Me)、S(O)2(シクロプロピル)、S(O)2NH2、S(O)2NH(Me)、S(O)2N(Me)2、S(O)2NH(シクロプロピル)およびS(O)2Phより選択される、先行請求項のいずれかに記載の化合物。
請求項12
R9は、より選択され、式中、X18は、請求項1に定義されるとおりである、先行請求項のいずれかに記載の化合物。
請求項13
R9は、より選択される、先行請求項のいずれかに記載の化合物。
請求項14
以下より選択される、先行請求項のいずれかに記載の化合物。N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−3−(1H−テトラゾール−1−イル)ベンズアミド、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−3−(1H−イミダゾール−1−イル)ベンズアミド、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−3−(4H−1,2,4−トリアゾール−4−イル)ベンズアミド、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−3−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアミド、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−3−(4H−1,2,4−トリアゾール−4−イル)ベンズアミド、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)ニコチンアミド、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)イソニコチンアミド、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)フラン−2−カルボキサミド、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−3−(ピリジン−3−イル)ベンズアミド、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−6−カルボキサミド、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)ベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキサミド、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)ベンゾ[c][1,2,5]オキサジアゾール−5−カルボキサミド、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−1H−インドール−5−カルボキサミド、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−6−ヒドロキシピコリンアミド、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−カルボキサミド、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−2,3−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリン−6−カルボキサミド、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリン−6−カルボキサミド、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−7−カルボキサミド、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b]アゼピン−7−カルボキサミド、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−4−(メチルスルホンアミド)ベンズアミド、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−3−(1H−テトラゾール−1−イル)ベンズアミド、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−3−(1H−イミダゾール−1−イル)ベンズアミド、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−3−(4H−1,2,4−トリアゾール−4−イル)ベンズアミド、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−3−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアミド、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−3−(4H−1,2,4−トリアゾール−4−イル)ベンズアミド、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)ニコチンアミド、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)イソニコチンアミド、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)フラン−2−カルボキサミド、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−3−(ピリジン−3−イル)ベンズアミド、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−6−カルボキサミド、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)ベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキサミド、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)ベンゾ[c][1,2,5]オキサジアゾール−5−カルボキサミド、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−1H−インドール−5−カルボキサミド、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−6−ヒドロキシピコリンアミド、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−カルボキサミド、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−2,3−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリン−6−カルボキサミド、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリン−6−カルボキサミド、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−7−カルボキサミド、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b]アゼピン−7−カルボキサミド、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−4−(メチルスルホンアミド)ベンズアミド。
請求項15
以下より選択される、請求項14に記載の化合物。N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)ベンズアミド[1]、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−3−(1H−テトラゾール−1−イル)ベンズアミド[2]、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−3−(1H−テトラゾール−1−イル)ベンズアミド[3]、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−3−(1H−イミダゾール−1−イル)ベンズアミド[4]、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−3−(4H−1,2,4−トリアゾール−4−イル)ベンズアミド[5]、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−3−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアミド[6]、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(7H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−3−(4H−1,2,4−トリアゾール−4−イル)ベンズアミド[7]、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)ニコチンアミド[8]、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)イソニコチンアミド[9]、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)フラン−2−カルボキサミド[10]、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−3,5−ジフルオロベンズアミド[11]、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−3−(ピリジン−3−イル)ベンズアミド[12]、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−6−カルボキサミド[13]、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)ベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキサミド[14]、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)ベンゾ[c][1,2,5]オキサジアゾール−5−カルボキサミド[15]、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−1H−インドール−5−カルボキサミド[16]、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−6−ヒドロキシピコリンアミド[17]、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−2,3−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリン−6−カルボキサミド[18]、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリン−6−カルボキサミド[19]、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−7−カルボキサミド[20]、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−4−(メチルスルホンアミド)ベンズアミド[21]、およびN−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b]アゼピン−7−カルボキサミド[22]。
請求項16
以下より選択される、請求項14に記載の化合物。N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−3−(1H−テトラゾール−1−イル)ベンズアミド[2]、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−3−(1H−テトラゾール−1−イル)ベンズアミド[3]、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−3−(1H−イミダゾール−1−イル)ベンズアミド[4]、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−3−(4H−1,2,4−トリアゾール−4−イル)ベンズアミド[5]、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−3−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアミド[6]、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(7H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−3−(4H−1,2,4−トリアゾール−4−イル)ベンズアミド[7]、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)ニコチンアミド[8]、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)イソニコチンアミド[9]、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)フラン−2−カルボキサミド[10]、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−3−(ピリジン−3−イル)ベンズアミド[12]、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−6−カルボキサミド[13]、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)ベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキサミド[14]、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)ベンゾ[c][1,2,5]オキサジアゾール−5−カルボキサミド[15]、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−1H−インドール−5−カルボキサミド[16]、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−6−ヒドロキシピコリンアミド[17]、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリン−6−カルボキサミド[19]、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−7−カルボキサミド[20]、N−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−4−(メチルスルホンアミド)ベンズアミド[21]、およびN−((S)−2−((3aS,6S,6aS)−6−クロロ−3−オキソジヒドロ−2H−フロ[3,2−b]ピロール−4(5H,6H,6aH)−イル)−1−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b]アゼピン−7−カルボキサミド[22]。
請求項17
請求項1〜16のうちのいずれか1項に記載の化合物、ならびに薬剤として許容可能な、または獣医学的に許容可能な希釈剤、賦形剤および/もしくは担体を含む、医薬組成物または獣医学的組成物。
請求項18
請求項17に記載の医薬組成物または獣医学的組成物を調製するためのプロセスであって、請求項1〜16のうちのいずれか1項に記載の化合物を、薬剤として許容可能な、または獣医学的に許容可能な希釈剤、賦形剤および/もしくは担体と混合するステップを含む、プロセス。
請求項19
薬剤における使用のための請求項1〜16のうちのいずれか1項に記載の化合物。
請求項20
関節リウマチ、多発性硬化症、重症筋無力症、移植拒絶、糖尿病、シェーグレン症候群、グレーブス病、全身性紅斑性狼瘡、変形性関節症、乾癬、特発性血小板減少性紫斑病、アレルギー性鼻炎、喘息、アテローム性動脈硬化症、肥満症、慢性閉塞性肺疾患および慢性疼痛より選択される疾患を治療するための薬剤の調製における、請求項1〜16のうちのいずれか1項に記載の化合物の使用。
請求項21
カテプシンSを阻害するための請求項1〜16のうちのいずれか1項に記載の化合物の使用。
請求項22
細胞内でカテプシンSを阻害する方法であって、前記細胞を、請求項1〜16のうちのいずれか1項に記載の化合物と接触させるステップを含む、方法。
請求項23
被験体において、カテプシンSを阻害する方法であって、前記被験体に、薬理学的有効量の、請求項1〜16のうちのいずれか1項に記載の化合物を投与するステップを含む、方法。
請求項24
被験体において、関節リウマチ、多発性硬化症、重症筋無力症、移植拒絶、糖尿病、シェーグレン症候群、グレーブス病、全身性紅斑性狼瘡、変形性関節症、乾癬、特発性血小板減少性紫斑病、アレルギー性鼻炎、喘息、アテローム性動脈硬化症、肥満症、慢性閉塞性肺疾患および慢性疼痛より選択される疾患を治療するための方法であって、前記被験体に、薬理学的有効量の、請求項1〜16のうちのいずれか1項に記載の化合物を投与するステップを含む、方法。
請求項25
1つ以上のカテプシンSを阻害することが可能なさらなる候補化合物を特定するためのアッセイにおける、請求項1〜16のうちのいずれか1項に記載の化合物の使用。
請求項26
前記アッセイは、競合結合アッセイである、請求項25に記載の使用。
請求項27
前記競合結合アッセイは、請求項1〜16のうちのいずれか1項に記載の化合物を、カテプシンSと接触させるステップと、請求項1〜16のうちのいずれか1項に記載の化合物と、カテプシンとの間の相互作用におけるいずれの変化も検出するステップとを含む、請求項26に記載の使用。
請求項28
治療標的として、既知または推定のシステインプロテイナーゼを検証する方法であって、(a) 請求項1〜16のうちのいずれか1項に記載の化合物の、単離された既知または推定のシステインプロテイナーゼへの生体外結合を評価し、効力の尺度を提供するステップと、任意選択で、以下のステップのうちの1つ以上、(b) 請求項1〜16のうちのいずれか1項に記載の化合物の、標的および一般的なハウスキーピングプロテイナーゼ(例えば、トリプシン)の密接に関連する相同プロテイナーゼへの結合を評価して、選択性の尺度を提供するステップと、(c) 請求項1〜16のうちのいずれか1項に記載の化合物の存在下で、特定のシステインプロテイナーゼ活性の細胞に基づく機能的マーカを監視するステップと、(d) 請求項1〜16のうちのいずれか1項に記載の化合物の存在下で、特定のシステインプロテイナーゼ活性の動物モデルに基づく機能的マーカを監視するステップと、を含む、方法。
請求項29
治療標的としての、既知または推定のシステインプロテイナーゼの検証における、請求項1〜16のうちのいずれか1項に記載の化合物の使用。
請求項30
関節リウマチ、多発性硬化症、重症筋無力症、移植拒絶、糖尿病、シェーグレン症候群、グレーブス病、全身性紅斑性狼瘡、変形性関節症、乾癬、特発性血小板減少性紫斑病、アレルギー性鼻炎、喘息、アテローム性動脈硬化症、肥満症、慢性閉塞性肺疾患および慢性疼痛より選択される疾患を治療するための請求項1〜16のうちのいずれか1項に記載の化合物。
請求項31
式(II)の化合物を酸化剤で処理するステップを含み、式中、R3、R4およびR9は、請求項1に定義するとおりである、請求項1〜16のうちのいずれか1項に記載の化合物を調製するためのプロセス。
請求項32
前記酸化剤は、デスマーチンペルヨージナンである、請求項31に記載のプロセス。
請求項33
式(IIIa)(R5=H)の化合物を、式R9CONHCH(C6H9R3R4)COOHの化合物で処理することによって、式(III)の化合物(式中、R5は、保護基または水素である)を、式(II)の化合物に変換するステップを含み、式中、R5は、保護基または水素である、請求項31または請求項32に記載のプロセス。
請求項34
保護基R5は、ベンジルオキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、フルオレン−9−イルメトキシカルボニル、1−(ビフェニル−4−イル)−1−メチルエトキシカルボニル、α,α−ジメチル−3,5−ジメトキシルベンジルオキシカルボニル、p−メトキシベンジルオキシカルボニル、p−ニトロベンジルオキシカルボニル、アリルオキシカルボニルおよびトリクロロエトキシカルボニルより選択される、請求項33に記載のプロセス。
請求項35
式(IV)の化合物を、式(III、R5=H)の化合物に変換するステップを含み、式中、Lgは、トシレートもしくはメシラート等の離脱基であり、R5は、請求項33に定義されるとおりである、請求項33または請求項34に記載のプロセス。
請求項36
以下の、式(IVa、R5=H)の化合物を、式(IIIa)の化合物に、または式(IVb、R5=Cbz)の化合物を、式(IIIb)の化合物に変換するステップを含む、請求項35に記載のプロセス。
請求項37
以下の、式(V)の化合物を、式(IV)の化合物に変換するステップを含む、請求項35または請求項36に記載のプロセス。
請求項38
R5は、ベンジルオキシカルボニル(Cbz)であり、パラジウム触媒の存在下で、式(V)の化合物を水素化するステップを含む、請求項37に記載のプロセス。
請求項39
以下の、前記式(VI)の化合物を酸化剤で処理することによって、式(VI)の化合物を、式(V)の化合物に変換するステップを含む、請求項37または請求項38に記載のプロセス。
請求項40
前記酸化剤は、mCPBAまたはジオキシランである、請求項39に記載のプロセス。
請求項41
以下の、式(VII)の化合物を式(VI)の化合物に変換するステップを含む、請求項39または請求項40に記載のプロセス。
請求項42
式(VII)の化合物を、(a)ピリジン中の塩化トシル、または(b)ジクロロメタンおよびトリエチルアミン中の塩化トシルで処理するステップを含む、請求項41に記載のプロセス。
請求項43
以下の、式(VIII)の化合物を式(VII)の化合物に変換するステップを含み、式中、Wは、ハロゲンまたはトシルである、請求項41または請求項42に記載のプロセス。
請求項44
(a) 式(VIII)の化合物(式中、Wは、ハロゲンまたはOTsである)を、水性アンモニアおよびアルコールと反応させるステップと、(b) ステップ(a)で形成された生成物を、式(VII)の化合物に変換するステップと、を含む、請求項43に記載のプロセス。
請求項45
ステップ(a)および(b)は、ワンポットプロセスで行われる、請求項44に記載のプロセス。
請求項46
以下の通り、前記式VIIIの化合物を式IXの化合物から調製する、請求項43に記載のプロセス。
請求項47
前記式IXの化合物をイソプロパノール水溶液中の亜鉛で処理するステップを含む、請求項46に記載のプロセス。
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公开号 | 公开日
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